町長コラム「誠・心・誠・意」

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■除雪対策に思う地球温暖化
12月4日(月)、町の除雪対策協議会が開催され、同日に除雪作業に係る安全祈願も行われました。これから本番となる降雪期に向けて、町、道路管理者、町内会、住民が連携した体制を構築して、日常生活における冬季間の安全な道路網の確保に努めたいと考えています。
こうした中、今冬の降雪量がどうなるのか大変気になるところですが、気象庁の長期予測によると、エルニーニョ現象の影響で冬の気温は平年並みかやや高くなり、東北の日本海側の降雪量は平年並みか少なくなる見込みのようです。しかしながら、近年多発する異常気象や今年の長引いた猛暑を振り返ると、けっして油断できないと感じてしまいます。
異常気象の要因の一つとして地球温暖化があげられます。2015年に合意されたパリ協定では、「世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて1.5度以下に抑える」という目標が掲げられていますが、ある学術誌によると、2023年がいかに暑かったかという報告があります。2000年以降、世界の1日の平均気温が水準の1.5度を超える年は数えるほどしかなかったところ、2023年の場合、9月までに1.5度の水準を超えたのは計38日だそうです。深刻な状況が目前に迫っていると思わざるを得ません。
地球温暖化防止対策として世界各国では、温室効果ガス削減目標の達成に向けて取り組んでおり、日本においては2030年度までに2013年度比で26%削減が目標となっています。町の広報紙においても「みかわ環境つうしん」コーナーを通じて、様々な環境活動を皆さんにお知らせし、防止対策の取り組みをお願いしているところです。
雪の少ない暖冬は、雪国にとって過ごしやすいと感じますが、様々な環境を勘案すると手放しで喜べる状況ではありません。冬を前にして、今一度、皆さんとともに地球温暖化防止対策を考えたいと思います。