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自治体の皆さまへ

特集 広がる地域の輪~おらほの地域はおらほでつくる(3)~

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山形県庄内町

■清川まちづくりセンター
運営組織:清川地区振興協議会
事務局長 小倉慶久さん
4月から指定管理者制度が導入され、清川地区振興協議会が委託を受けました。何もわからないところから、無我夢中で推進してきました。今年は事業三部会のみなさまより多大なる協力をいただきながら事業をこなすという現状ですが、地域の人が主体的に参画、運営し、地域づくりの拠点としての役割を果たしていきたいです。

▽おらほのイチオシ!事業
清川まつりを盛り上げるためのプレ企画「夏まつりIN清川」を企画しました。ビアガーデンと屋台、こどもお楽しみコーナー、目玉企画の「プロジェクションマッピング」を見ながら飲食を楽しむ。普段見かけない人も大勢集まり、109人もの人が夏の夜を満喫しました。
これまでの御殿林散策路整備に加え、きよかわ観光ガイドの会の観光コースとなっている歴史的文化遺産の環境保全活動を地区のみなさんにご協力いただき、地域総ぐるみで実施。5月は39人、10月は65人が参加し、散策しやすい環境を整えました。
11月2日の防災運動会は、楽しみながら学び、災害時に備えることを目的としており、老若男女問わずに参加できる運動会です。

■立谷沢まちづくりセンター
運営組織:清流の里立谷沢
事務局長 菅原一彰さん
「来てみたら立谷沢良い所ですね」とよく言われますが、「今日は立谷沢に行ってみよう」と思ってもらえるような仕組みづくりと、地域の方たちが共助と結の精神により、安心して楽しく暮らせる方策を考えていきます。

▽おらほのイチオシ!事業
「立谷沢さあべ「タチあべ」~ハマる!田んぼ体験~」は、人口減少が続く立谷沢地区で交流人口を増やすことなどを目的に、令和元年に地域おこし協力隊と地域の有志が始めたもの。昨年から立谷沢まちづくりセンターが中心となり、今年で4回目となりました。立谷沢川流域の休耕田を活用し、米づくりについて地域の方から学び休耕田に入って田植え体験、泥んこになりながら田んぼでソリ引きレース、バレーボールなどを行うなど、普段できない体験を味わっていただきました。また立谷沢川流域産の3種類の米「つや姫」「雪若丸」「ササニシキ」の銘柄当てなど、立谷沢産の米の良さも併せてPRしました。

■町民一人ひとりが参加を
「地域運営組織」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
少子高齢化による人口減少は、日本にとって避けることができない未来です。成果がでるまでは大変な時間を要しますが、それでも人口減少対策を講じていくことが重要です。
対策は、町民も議会も行政も全町あげて取り組む必要があります。7つの地域運営組織は、地域ビジョンを策定し、それぞれが目指すべき将来像を描きました。工夫を重ね、新たな取り組みに一生懸命挑戦しています。今までと同じではないので、かなりのエネルギーが必要です。
町民一人ひとりが自分事として「自分には何ができるか」という意識で、参加することが求められています。自分たちの地域をみんなで守り、育てていきましょう。

■「おらほのイチオシ!」地域づくり事業事例発表会
9月21日、町内のまちづくりセンターの関係者ら55人が役場に集いました。日頃から地域活動に携わっている方々を対象に、より詳しく地域活動について知ってもらうことや、お互いの連携、協力関係の構築を図ることを目的に開催されました。
最初に各まちづくりセンターの代表により、7分間の持ち時間で、各々のイチオシ事業が発表されました。それぞれが力を入れたり、工夫を凝らして活動している事例が発表され、その熱い思いに大きな拍手が送られていました。ほかのまちづくりセンターの活動が刺激となり、改めて持続可能な地域づくりについて考えるきっかけとなったようです。
事例発表の後は、川北秀人氏(IIHOE人と組織と地球のための国際研究所代表)を講師に招き、急速に進む少子高齢化に備えた地域づくりのあり方について講演いただきました。川北さんは「主力として地域づくりを支える年齢層は減少し続けるのに対し、お世話される側に回る85歳以上はまだまだ増え続ける。地域づくりの主役の担い手となる年齢層の負担を、今から減らしていかなければならない」と地域活動を担うみなさんに対しアドバイスをされました。

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