文字サイズ
自治体の皆さまへ

新庄開府400年記念事業

5/16

山形県新庄市

次の100年への新たなまちづくりへ
(プレ事業:令和4~6年度)

2025(令和7)年は、初代新庄藩主戸沢政盛公により新庄城が築城され、開府(領内を開くこと)をしてから400年を迎える節目の年です。
本市では、開府以来400年の長い歴史の中で培われてきた新庄の「歴史」「文化」「精神性」を受け継ぎ、次の100年の新たなまちづくりを進めていきます。

■歴史まちづくり推進シンポジウム~歴史的風致を生かした新庄らしい住み良さを考える~
▽開催に至った経緯
本市では、豊かな自然風土の中で育まれてきた固有の歴史や文化を、次の世代へ引き継いでいくために、2月に「新庄市歴史的風致維持向上計画(以下歴まち計画)」を策定しました。さらに、この歴まち計画が国から認定されたことを記念して、歴史や文化を生かしたまちづくりの在り方を考えるために、7月に「歴史まちづくり推進シンポジウム」を開催しました。

▽開催内容
シンポジウムの冒頭では、本市の歴まち計画の概要と今後の具体的な事業について説明を行いました。続く基調講演では、歴まち計画の策定·進捗管理を担う推進協議会会長であり、工学院大学理事長の後藤治氏に講師をしていただきました。国の支援を受けながら、歴まち計画に基づいた事業を効果的に行うことで、地域ブランドの確立や雇用·産業の創出につながる可能性があるという内容でした。その後のパネルディスカッションでは、後藤治氏をコーディネーターとして、パネリストの方々からさまざまな事例を紹介いただきました。

▽紹介いただいた事例
山形大学工学部教授の永井康夫氏から紹介されたのは、住民が主体となった歴史的建造物の活用です。住民が楽しみながら活動を続けることで、歴史的建造物とまちの価値が増し、特色あるまちづくりにつながるとのことでした。
そして、本市と同様に歴まち計画を策定している秋田県横手市の職員からは、歴まち計画に基づいた具体的な事業内容を紹介いただきました。今後の観光へつなげる施策や、歴史文化遺産の保存·活用を定める包括的な計画·施策の重要性について、理解を深めました。

■新庄を翔けるー今村翔吾氏編ー~新庄開府400年記念事業×新庄中学校(ふるさと学習)~
▽歴史・文化について学ぶ
小·中学校では、総合的な学習の時間に、生徒が自発的に横断的·総合的な学習活動を行っています。新庄城址と隣接する新庄中学校では、開府400年(令和7年)に3年生となる現1年生が中心となって、地域の歴史·文化を学ぶ活動をしています。今年は、本市が紡いできた伝統の解明を目的として、フィールドワークを積極的に展開し、本市の歴史や風土、暮らす人々についての学習を進めてきました。

▽今村翔吾氏と一緒に発掘調査
現在、新庄城二の丸跡では、公立保育所整備に伴う発掘調査が行われています。地域の歴史を体感できる貴重な機会ですので、積極的に学習活動に取り入れています。
10月には、「新庄開府400年記念事業実行委員会総合アドバイザー」を務める今村氏と共に、現地での発掘作業を体験しました。かつて、埋蔵文化財調査員を務めていた今村氏から発掘道具の使い方を教わり、楽しみながら取り組んでいました。発掘調査を通して、新庄の歴史をより身近に感じる機会となりました。

▽今村翔吾氏の考えが聞きたい
1年生が実行委員会を組織して、今村氏とのトークショーを企画しました。学年毎にテーマを設けて、今村氏に質問したり、生徒たちで意見を出し合ったりして盛り上がりました。中でも、1年生が設定したテーマは「新庄開府400年」です。今村氏からは、開府400年以降の新庄とのつながり方や、新庄まつりとの向き合い方など、たくさんの貴重なお話を聞くことができました。
本市を含め、全国の歴史を題材とする作品を創作する今村氏との交流は、改めて、ふるさと新庄の良さを子どもたちが認識する非常に良い機会となりました。この行事を通して、自らが、それぞれの未来とこれからの新庄を創っていくという、中学生たちの若い力が感じられました。

■関連事業
▽4月29日〜7月17日
企画展「歴史的資料から見る羽州新庄藩戸沢氏と徳川家忠臣鳥居氏」
戸沢家と徳川家忠臣鳥居氏のつながりを紹介する企画展を開催しました。戸沢氏が江戸幕府との関係を強化して藩政の安泰を狙ったことや、両家が親戚関係であることが分かる資料が、数多く展示されました。

▽8月20日
ふるさと歴史探訪~親子で学ぶ新庄の文化財~
夏休み企画として、市内のお寺や神社、天然記念物など、貴重な文化財を親子で巡るバスツアーを実施しました。お寺や神社では、それぞれの由来や歴史についてのお話しを聞き、貴重な学びの機会となりました。

▽9月15日
新庄藩校明倫堂第5回講座 新庄藩の家臣団とその仕事~江戸時代の武士は何をしていたか~
第5回講座では、荒武賢一朗氏(東北大学東北アジア研究センター教授)を講師に迎え、江戸時代の武士の仕事について学びました。また、人事・経済や財政、人口増加策につなげようとした藩政改革の取り組みについても学びました。

詳しくは、ふるさと歴史センターへ。
【電話】22-2188

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU