~新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ~
第22回 旧農林省積雪地方農村経済調査所庁舎/国登録有形文化財(建造物)
旧農林省積雪地方農村経済調査所(以下、旧雪調)は、代議士である松岡俊三が提唱した雪害救済運動をきっかけに、1933(昭和8)年に設置されました。現存する旧庁舎は、1941(昭和12)年に建てられました。この庁舎の設計には、建築学者・民俗学者の今和次郎氏が関わったといわれており、豪雪に対応するための急勾配の屋根と、ドーマ窓と呼ばれる三角の窓が特徴的です。
旧雪調では、雪国の農村経済を更生するための研究が行われ、過去には民藝運動の提唱者である柳宗悦氏や、フランスのデザイナーシャルロット・ペリアン氏も訪れました。現在は、「雪の里情報館」として活用されている旧雪調。雪国の生活に関する情報発信拠点として、県内外から多くの人が訪れています。
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