~新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ~
第28回 秀吉の判物(はんもつ)/市指定有形文化財(古文書)
新庄藩初代藩主の政盛と叔父の戸沢光盛が、羽州角館を治めていた際に、豊臣秀吉より賜った書状3通を本市の文化財として指定しています。このうちの一通は戸沢政盛に宛てた朱印状です。
1592(文禄元)年に、当時羽州角館の戸沢家当主であった叔父の光盛が死去し、政盛が戸沢家の後継者として、正式に認められた内容が記されています。
その後、当時9歳程の政盛が秀吉に謁見(えっけん)すると、成長するまで京に留まるように命じられました。しかし、1598(慶長4)年に秀吉が京で死去すると、徳川家康の命により角館へ帰国することとなりました。
この書状は、政盛が大名としての第一歩を踏み出した事を知る、貴重な資料です。
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