令和4年度決算(1)

12／27

町の令和4年度決算が、町議会9月定例会で認定されました。
町民の皆さんから納めていただいた税金や、国・県からの支出金がどのように使われたのか、町の財政状況がどうなっているのか、その概要をお知らせします。

■一般会計歳入
歳入総額は、70億4,928万円となりました。平成以降最大で、前年度から4億4,298万円(6.7%)の増となっています。
国庫補助金が前年比3億5,386万円(43.4%)の増で、主な要因として、新型コロナ対応地方創生臨時交付金が昨年度より増額されたこと、また選果場改修に係る農畜産物輸出拡大施設整備事業費交付金が交付されたことによる大幅増となっています。
一方で、歳入で最も大きな割合の地方交付税については、1億2,295万円(4.0%)の減。普通交付税が5,097万円、特別交付税が7,198万円とそれぞれ減少。普通交付税は令和3年度限定措置の臨時経済対策費の皆減により、特別交付税は錯誤分の返還により減となりました。

■一般会計歳出
歳出総額は66億1,611万円となり、前年度から6億2,670万円(10.5%)の増となりました。
農畜産物輸出拡大施設整備補助等を計上した農林水産費が5億9,990万円(272.2%)、創遊館大規模改修事業等を実施した教育費が1億2,375万円(23.5%)の増と、それぞれ前年比で大きな伸びとなりました。
一方、災害復旧費については、主に令和2年豪雨災害復旧事業の大部分が完了したこと、今平大船木線復旧事業については一部を令和5年度に繰り越したことにより、1億8,661万円(49.8%)の大きな減となっています。

■歳入歳出差引額
歳入歳出差引額は4億3,318万円。このうち、事業が終わらないため翌年度に繰り越して使うお金4,166万円を差し引き、さらに財政調整基金に2億5,000万円を積み立てた残額1億4,152万円を令和5年度に繰り越しました。

▼用語の説明
○歳入
地方交付税…全ての市町村で一定水準の行政サービスが受けられるように、国が交付するお金
自主財源…町税など町が自主的に確保できるお金
依存財源…町が自主的に確保できないお金
国・県支出金…特定事業のために、国や県から交付されるお金
地方譲与税…国が税金として徴収し、市町村へ譲与されるお金
繰入金…基金(貯金)からの取崩し金

○歳出
総務費…交通・定住対策、自治会の活動、選挙、災害対策などに使われるお金
民生費…子育て支援・高齢者福祉・生活保護など、主に福祉のために使われるお金
公債費…町が借り入れた地方債の元利償還などのお金
衛生費…予防接種や健診などの健康増進、ごみ処理などに使われるお金。病院事業への補助も含まれる

■令和4年度の主要事業
○公所会館解体および跡地舗装事業…1,524万円
公所会館を解体し、跡地を駐車場として舗装しました。

○臨時特別給付金給付事業…1億520万円
生活支援策として、住民税非課税世帯、子育て世帯に対し特別給付金を給付しました。

○新型コロナワクチン接種事業…3,355万円
集団接種、個別接種により、ワクチン接種を進めました。

○農畜産物輸出拡大施設整備事業…5億4,923万円
和合の選果施設の大規模改修に対し補助金を交付しました。

○りんご産地活性化事業…1,032万円
りんごの郷協議会を立ち上げ、町のりんご事業の活性化を図りました。

○消防団拠点施設整備事業…4,332万円
消防指令車等の消防車両車庫と備蓄倉庫を兼ね備えた、消防団の拠点施設を新たに設置しました。

○創遊館大規模改修事業…1億8,216万円
創遊館の屋根防水、外壁・駐車場等修繕を行いました。

○災害復旧事業…1億8,843万円
令和2年7月および令和4年8月の豪雨災害で被災した道路や水路等を復旧しました。

■特別会計
特別会計の各会計については、いずれも黒字を確保でき、良好な財政状況を維持できました。

(単位：万円)

■企業会計
○病院事業
病院事業会計の収益的収支(税抜)は、医業収益の4億8,989万円に、一般会計からの繰入金および新型コロナウイルス関係補助金等を含む医業外収益等3億2,173万円を加えた8億1,162万円を収入として計上。支出に7億9,569万円計上し、1,593万円が当年度の純利益となりました。
資本的収支(税込)は一般会計出資金や企業債等を収入に1,718万円、建設改良費や企業債償還金等を支出に6,473万円を計上しました。

○水道事業
収益的収支(税抜)は、2,720万円の純利益となりました。資本的収支(税込)は一般会計からの負担金や補償金等の収入として1,311万円、豊龍配水池新設測量設計業務や消火栓設置工事等水道施設の更新に要する費用および企業債償還金として6,916万円を計上しました。

(単位：万円)

※水道事業・病院事業の収支の不足額は、過年度分損益勘定留保資金等で補てんしています。
※全会計とも、実質黒字または資金剰余となっています。
※企業会計については、収益的収支は税抜き、資本的収支については税込みで表記しています。