◆3つの関連事業
大会の開催にちなんで行われた関連事業を紹介します。
○星空・青空フォト/ポスターコンテスト
6月から8月にかけて星空と青空をテーマに募集し、フォトコンテストには町内外から21名45作品、ポスターコンクールには町内小中学校の児童・生徒69名より応募がありました。
今後審査会を実施し、優秀作品が決定されます。
○星空コンサート
7月6日、町制施行70周年を記念し開催された陸上自衛隊第6音楽隊によるコンサート。
本大会名にもある「星空・青空」をテーマにした曲目が演奏され、集まった観客はその美しい演奏に聴き入っていました。
○星空観察・観望会
平成22年度から不定期でエコミュージアムが行っている星空観察会。山形天文同好会の皆さんが講師を務め、望遠鏡を使って星を観察するほか、望遠鏡を手づくりしたり星座の由来を学んだりと星空を知る場となっています。
大会では、今年の観察会に参加した子どもたちが「月の表面が見られてうれしかった」など体験した感想を発表しました。
◆TOPIC1 秋の星を見に行こう
魅力的な町の星空を見上げて見てみませんか。
ここでは、星空観察に必要な道具などを紹介します。
・懐中電灯
赤いセロハンテープを付けるとなお良い
・星座早見盤
・方位磁石
・防寒グッズ
厚手の上着、使い捨てカイロなど
・双眼鏡、望遠鏡 など
今の時期に見える星座は…
ペガスス座・アンドロメダ座・カシオペヤ座 など
移動中に必要な懐中電灯。
赤いセロハンテープを貼ると目に優しいし、星がよく見えるんだ。
星座早見盤はスマートフォンのアプリにもあるから、調べてみてね。
◆町の星空を振り返る
Asahi自然観で初めて星空観察会が行われたのは昭和63年。建設が進められている駐車場で開催されました。今回は、全国大会で協議会会長賞を受賞した町エコミュージアム協会理事長の長岡信悦さんに、観察会の様子とともに町の星空の魅力をお聞きしました。
○会場は変わらずAsahi自然観
きれいな星空を見るためには良い天気であることはもちろん、澄んだ空気や周囲に人工的な光がない状態が求められます。
そうなると、標高の高い山頂などが条件に合うわけですが、第1回目から観察会を行ってきたAsahi自然観は、比較的標高が高い場所にあり、かつ車で行くことができます。見晴らしも良いため、星空観察におすすめです。
○全国6位を誇る星空
平成元年に行われた星空観察会では、環境庁(現・環境省)による星空の観測を行いました。会場では参加した子どもたちに協力してもらい、何等星まで見えるかを調査。その結果、一般的に双眼鏡で見える星の等級は5から8等級とされているところ、Asahi自然観では11・3等星まで観測できるとされ、全国153の調査地域で「星のよく見える町」第6位となりました。
また、令和4年度からは環境省の「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」の継続観察地点に登録。夏と冬の調査で、星の大集団である「天の川」が見えやすいとされる20等級以上の結果が出ています。
○星空の魅力を幅広く
星空の魅力をさらに深く知ってもらうため、昨年度から子どもの部と大人の部に分かれ、それぞれ視点を変えた観察会を行っています。
Asahi自然観では特に、東と南の空に星をよく見ることができます。意識しないと見ることのない星々を、日常生活でもぜひ注目してみてください。
◆TOPIC2 振り返る、空気神社にかけられた思い
「ブナ林で働いていると疲れが少ないし、一服するとすぐに体の疲れがとれる。これは空気がおいしいからだ。全てこのおいしい空気のおかげで生きているのだから、空気に感謝をしなければならない。そのためには空気神社をつくって感謝しよう。」
※故白川千代雄氏(松程)が提唱したのは、昭和48年のこと。その後、自然崇敬の高まりを願い、昭和63年に発足した「空気神社建立奉賛会(故菅井敏夫会長/西町)」により、平成2年、世界に類例のない環境モニュメント「空気神社」が完成しました。
地球温暖化が進み、持続可能な社会の実現が呼びかけられている近年。空気神社は改めて注目を集めています。
※空気ものがたりー山形県朝日町「空気神社」を創った男たちー“空気神社と『その他』の人ー白川千代雄”/西澤信雄著より抜粋
◆大会の開催にご協力いただきありがとうございます
これまで大気環境保全活動の普及・啓発にご尽力いただいた皆様、そして本大会を通して素晴らしい取組みを共有してくださった皆様へ御礼を申し上げます。
世界環境デーである6月5日を条例で「空気の日」に制定するほか、空気神社を建立するなど、きれいな空気を守るためさまざまなことに取り組む朝日町。また「エコミュージアム」というコンセプトのもと、住民一人一人が学芸員、町全体が博物館であるとして、多くの方々に地域活性化や環境保全に携わっていただいています。
環境省では、環境汚染への対策とあわせ美しい星空や豊かな水辺など、自然に触れる人々にとって「良好な環境」の保全・創出を推進しています。
引き続き、皆様に大気環境保全の重要性への関心を深めていただき、美しい星空や空気が地域の誇りとして次の世代にも受け継がれていくことを期待しています。
環境省 鈴木将和 係員(町から派遣中)
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