■「もしも」を考えて備えよう
◆家の中をチェック
家族と過ごす家が安全な場所となるように、家の中を見てみましょう。
家具が“落ちる”“動く”“倒れる”“割れる”など状況を想定しながら安全性を確認してみましょう。特に冷蔵庫は、各家庭最大の備蓄庫。優先して確認することをおすすめします。
確認箇所の例:
・家具・家電製品が転倒しないように固定する
・家具を避難の妨げとならないような向きに設置する
・引き出しや扉にはドアロックを取り付ける
・出入口までの通路にはなるべく荷物を置かない
◆持ち出すものの確認を
避難する際、すぐに持ち出せるように、必要なものを1つにまとめておきましょう。
3日間~1週間ぐらい避難生活が続くことを想定して持出品を用意してみましょう。
持ち出すものの例:
・非常食・飲料水など(アルファ米、レトルト食品、乾パンなど)
・医薬品など(常備薬、風邪薬、ばんそうこうなど)
・貴重品(現金、印鑑、健康保険証、預貯金通帳など)
・その他(衣類、ヘルメット、タオル、携帯トイレなど)
→首相官邸ホームページにも持出品の例が紹介されています
ライフライン(電気・ガス・水道)が途絶えることを想定しながら用意することがポイント。
食品などを多めに買って、古くなったものから使い、その分を買い足す「ローリングストック」が簡単でおすすめだよ。
◆伝言ダイヤル「171」
被災時に安否を確認する際は災害用伝言ダイヤルをご活用ください。
※このダイヤルは、毎月1日・15日に体験できます。
1.「171」に電話をかける
2.録音・再生のいずれかを選択
音声ガイダンスに従って選択します。プライバシーが気になる場合は暗証番号を入力することができます。
3.電話番号を入力
伝言を残したい方は自身の電話番号を、伝言を確認したい方は相手の電話番号を入力します。
4.メッセージの録音・再生
1つのメッセージあたり30秒間録音できます。
事前に伝えたい内容をまとめておきましょう。
◆自分を大切にできる備えを
減災Daysの細谷真紀子さん(山形県自主防災アドバイザー)からコメントをいただきました。
避難所の備蓄品は個々のニーズに応えられる物品や十分な数があるとは限りません。避難生活が始まると「いつもの当たり前」すら我慢してしまう傾向にありますが、我慢が何日も続くと心も身体も疲弊して、体調不良を起こしてしまいます。自分のことは自分でしか大切にできません。
発災後にどう過ごしたいか、何を使いたいかを個々で考え、備えましょう。もはや災害は日常の一部であり、発災後の生活もまた、日常なのです。だからこそ、命を守り切ることは当たり前。災害から笑顔で復興できることこそが減災です。
食品や物を備える時には、必ずいつもの楽しさ・明るさを取り戻すことを大切にしてください。自分の「いつも」を守れる心も備えましょう。
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