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特集 放課後子ども教室

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山形県朝日町

■特集 子どもたちが安心して過ごせる場所 放課後子ども教室
子どもの数が少なくなり「近所で遊べる友達がいない」という子が増加傾向にある昨今。
このような状況でも、子どもたちが楽しく安全に遊べるように設けられているのが「放課後子ども教室」です。
今回は、同教室を利用する子どもたちと、サポーターを務める地域の方の声とともに、その取り組みを紹介します。

「今からコマ作る。できたら回して遊ぶんだ」「んだら、私も折ってみっかな」ー。楽しそうな声が響くのは、大谷小学校の放課後子ども教室「風っ子ルーム」。子どもたちと地域の方が交流する空間には、終始和やかな時間が流れていました。

◆子どもたちを見守る、協働活動サポーター
授業を終えた児童たちが安心して過ごせる居場所づくりを目的としている「放課後子ども教室」。平成19年度に開設した宮宿小学校の「きらきらスクール」をはじめ、現在は3小学校で運営されています。スタッフである協働活動サポーター(以下、「サポーター」と言います)は3小学校合わせて36人の地域の方がボランティアで務めており、おおむね週2回の活動日に、2人一組で子どもたちを見守っています。

◆大人も子ども安心できる場所に
各教室の運営方針などは、サポーター同士が学校の垣根を超えて情報交換を行い、さらに年度初めにサポーターと先生が協議を重ねて同教室がより安心して楽しく利用できるよう改善を図ってきました。学校と地域の連携によって、同教室は成り立っています。

◆子どもたちにインタビュー
放課後子ども教室って、どんなところ?
各小学校を訪問し、どんなことをして遊んでいるのか、どんなときに利用しているのかを児童たちに聞きました。

○西五百川小学校 放課後子ども教室
協働活動サポーター…12人
お絵描きをすることが楽しいです。地域の先生とはいろいろな話をしています。(4年 羽柴アイペリさん)
習いごとなどの予定に合わせながら参加しています。ドッジボールで遊ぶのが好きです。(4年 阿部美昊さん)
ドッジボールをして遊んだり、みんなでおしゃべりしたりすることが楽しいです。(4年 樋口瑠月さん)
体育館でもよく遊びますが、晴れている日は外でも遊びます。鉄棒が好きです。(4年 海野雫さん)

○宮宿小学校 きらきらスクール
協働活動サポーター…9人
よくボールを使って遊んでいます。休み時間と同じように遊べるので楽しいです。(4年 今井琥春さん)
友達とももちろん遊ぶし、地域の先生もよく一緒に遊んでくれます。(4年 阿部寛大さん)
体を動かして遊びたいときに来ています。ドッジボールが楽しいです。(4年 阿部正鷹さん)

○大谷小学校 風っ子ルーム
協働活動サポーター…15人
鬼ごっこで体を動かしたり、お絵描きしたりすることが楽しいです。(3年 川村望蘭さん)
家に帰ると友達と遊べなくなるので、一緒にお絵描きなどをして遊んでいます。(2年 髙橋絢さん)
場所が変わっても、友達とおしゃべりしたり遊んだりできるので楽しいです。(3年 村山八重さん)

学校や家庭とは違う距離感を大切に、見守っていきたい

◆一人ひとりに寄り添い、見守る 協働活動サポーター
サポーターを長らく務めている小林秀子さん(西町)と井上智恵美さん(西船渡)に、活動を通じて感じることをお聞きしました。

○活動のやりがいは?
小林:子どもは、大人が考えている以上に難しい言葉も使いますし、質問にもしっかりと答えてくれるんですよ。子どもたちの成長を感じるのは卒業式です。思い出話をすると照れくさそうに笑う姿を見て、大人になったなと感慨深く感じますね。
井上:子どもたちと会話ができることですね。「どこの地区のばあちゃんですか」と声をかけられたときは、積極的に話しかけてくれる姿に驚きました。

○子どもたちと接するときに気を付けていることは?
小林:子ども同士のやり取りで学ぶこともあるので、できるだけ一歩引いて見守ります。安全を守るとともに、心の成長を守ることも大切にしています。
井上:見守りを行う際には、干渉しすぎないように気を付けています。友達と遊ぶことは、人間関係を育む役割を持ちますからね。けんかが起こったときも、危なくならないように気を配り、できるだけ自分たちで解決するまで見守っています。

○活動で大切なことは?
小林:他校のサポーターと集まったときは、それぞれの取り組みを共有しています。良いと感じたことは同じことができないかと考えるきっかけになりますね。
井上:子どもたちの事情を知るためにも、また活動の中で起こった子どもたちの出来事をより正確に伝えるためにも、先生との顔合わせは大切にしています。

○最後に一言お願いします
小林・井上:「学校」「教育」と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、そんなことはありません。学校や家庭とはまた違った視点で、これからも子どもたちを見守っていきたいです。

あいさつをはじめ、「今日はこんなことがあったよ」「これから習い事に行くんだ」と元気よく話かける子どもたち。そして、それぞれの事情に寄り添い子どもたちに接するサポーターの皆さん。
地域の方と交流できるこの教室は、これからも子どもたちの健やかな成長を支えていきます。

◆サポーター募集中
協働活動サポーターは各小学校で随時募集しています。
「見守りならできる」「子どもたちと楽しく過ごしたい」など、興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。

問合せ先:教育文化課 生涯学習係
【電話】67-2118

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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