副町長 小野 和俊
■町制施行100周年事業が始まりました。
金山町は、大正14年1月1日に町制施行し(初代町長/山内一誠氏)、令和7年1月1日に、県内の町では初めて満100年を迎えます。
関東大震災直後、大正デモクラシーの世の中で、この年に一定の納税者だけに選挙権がある制限選挙から、満25歳以上の成年男子に選挙権がある男子普通選挙になりました。
本県では、昭和天皇が東宮の時に行啓された年で、ご覧になった最上川の様子を、翌年の歌会始で詠まれました。後に曲が付され、昭和57年に「最上川」として山形県民の歌となりました。町内に目を向けると、人口8、214人、1、134世帯、有業人口(職業別)は農林業が約80%を占め、電灯が急速に各集落に普及し、新庄金山間で乗合自動車が既に開業し、一部世帯では電話も普及し始めました。
また、100年前の通常葉書は1銭5厘でした。物やサービスによって、価格上昇率が異なり、お金の価値の単純比較は困難ですが、現在の通常葉書は63円なので、計算上4、200倍も価値が変わったことになります。
大正から時を経た令和の現在は、社会・生活が大きく変わり、高速交通網の整備、医療の進歩、IT技術の伸展、人口減少・地球温暖化問題など、当時では想像もできない世の中と言えます。100年後の未来も、同様に想像できませんが、夢物語と思われることが実現されているのだろうと思います。
町制施行100周年事業は、これまでの町づくりの歩みへ敬意と感謝を表し、全町で祝う機会とし、町民が誇りと愛着を胸に「新たな100年を迎えに行く」という機運を高め、次の未来へ力強い一歩で、強く美しい金山杉のように町の年輪を刻むという基本理念の下、プレ事業、記念式典、記念誌・映像制作、町づくりビジョン策定、ポスト事業等を3か年にわたり実施していく予定です。一緒になって、町制施行100周年を盛り上げていきましょう。
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