町立金山診療所 看護主査 岸 陽子
■健康診断で生活習慣をふりかえりましょう
若葉がより深い青葉になる季節となりました。体を動かす機会も増え、新しい生活にも慣れてきたころと思われます。多忙な時期となりますが健康診断を受けておられますか。健康診断(健診)を受けることによるメリット
(1)体のSOSをいち早くキャッチできます
健康状態を確認し、からだの異常を早期に発見できる絶好の機会です。生活習慣病(がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎不全)などの病気は発症初期や予備軍の段階ではほとんど自覚症状がありません。毎年の健診の数値を比較しからだの変化を読み取ることができます。
(2)生活習慣をふりかえるきっかけに
もし健診で基準値をはずれる値が出た場合、健康状態に異常が出ているかもしれないという警告になります。高血圧症・脂質異常症・糖尿病の生活習慣病は、発症に過食や運動不足、喫煙などのライフスタイルが大きな影響を及ぼしています。検査結果を参考に日頃の日常生活をふりかえり、生活習慣の改善に取り組む機会となります。
(3)健診の有効活用
過去の健診データと比較し数値が悪化していないか経年変化をチェックしましょう。肥満、高血圧・脂質異常症、糖尿病などの動脈硬化リスクが重複していないかを確認することも大切です。問診の際にからだの不調や気になる症状を相談してみましょう。
(4)検査の意味を理解する
健診結果をみるときは、異常の有無のチェックだけでなく各検査で何が分かるか理解することにより、悪化の原因や今後からだにどのようなリスクが出てくるのか知ることができます。検査結果を正しく理解し、生活改善に取り組むヒントとして活用しましょう。
自らの健康をまもり、自分自身のからだと向き合うことが生活習慣病を予防する第一歩です。一年に1回定期的に健康診断を受けましょう。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>