主任看護師 正野亜津子
■手洗い実験で正しい手洗いを身につけよう!
これまでも、何度か取り上げてきた「手洗い」ですが、今の時代コロナ・インフルエンザ・ノロウイルス等々、私たちの周囲には様々な病原体が身を潜め、悪さをしようとしています。病原体に感染しないための対策が重要であり、一番身近で簡単で効果的な方法が手洗いです。
手を洗わない場合、100万個のウィルスが手に残っており、流水で洗うだけでも、1%の一万個まで減少します。ハンドソープを使うことで、さらに数を減らすことができると言われています。手洗いは、20秒~30秒かけるのが理想とされていますが長く感じられるため「ハッピーバースデートゥユー」を二回歌うのがおススメです。歌を歌いながらだと30秒が楽しくなるのではないでしょうか。
正しく洗ったつもりでも指先や指の間、爪の間、親指、手首、手のひらは洗い残しが多い部分と言われています。そこで手の洗い残しをチェックする方法として「手洗い実験」があります。これは、小学校の高学年で学習する「ヨウ素でんぷん反応」を利用したものです。
材料として、片栗粉・お湯・うがい薬(ヨウ素含有のもの)・水等自宅にあるもので簡単にできるので子供と一緒にご家庭で実施してみてはいかがでしょう。
○実験方法
(1)コップにお湯(400ml)を入れ、片栗粉(大さじ2)を少しずつ入れて混ぜる。(でんぷんクリームを作る)
(2)大きめの容器に水(1l)と、うがい薬(大さじ2)を入れ混ぜる。(ヨウ素液を作る)
(3)いつものように手を洗う。
(4)でんぷんクリーム
(1)を両手全体にすりこみ、乾燥させる。
(5)ハンドソープで手を洗う。
(6)ヨウ素液(2)に手を浸す。
(7)手をヨウ素液から出し、色がついているか確認する。
(8)洗い残しがあるとヨウ素液と反応して色が付きます。十分に洗えていないとひと目でわかります。
確認し終わったらきれいに洗い流しましょう。
毎日の生活の中で、正しい手洗いが身につき、日々の習慣になるといいですね。
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