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令和5年度決算報告(1)

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山形県金山町

■主な歳入
収入の約49%を占める地方交付税のうち普通交付税は、21億3,613万円が交付され、昨年度比1,564万円の減額となったものの、過去最大級の交付額となりました。また、旧中央公民館解体等に伴い、地方債が1億円増加しました。

■主な歳出
新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、ワクチン集団接種関連経費が減少したものの、物価上昇局面における町民支援を強化しました。また、旧中央公民館の解体等により普通建設事業費が5,695万円増加しました。一方、4年度臨時的増加要因となっていた学校施設整備基金の移し替えの皆減が大きく影響しています。

■決算の特徴と財政運営の見通し
5年度は一般会計において3億1,848万円の実質収支「黒字」を確保しました。喫緊の課題である物価高騰対策等を講じながら、「財政健全化」を着実に前進させることができました。町債(町の借金)は1億円以上減少し、基金(町の貯金)は25億円を超えました。経常的に発生する経費に自由に使える収入がどれだけ使われているかを示す経常収支比率は90・6%。外部要因による影響が大きいものの、継続的な事業見直しによる物件費や補助費等の抑制による効果もあり、最小限の上昇にとどまっています。
一方、経常経費が過大である財政体質は根本的に変わっていません。町立診療所運営やグリーンバレー神室一帯の運営についても経常経費抑制のため、引き続きの収益確保に向けた取組みが必要です。今後もメリハリのある事業見直しを継続しながら、築いてきた財政基盤をもとに、町民のニーズやこれからの町の姿を見据えた事業にしっかりと投資をしていきたいと考えています。

■POINT01 一般会計歳入 地方債が1億円の増加
歳入は、昨年度比1億2,347万円の減少となりました。旧中央公民館解体等に伴い、地方債が1億円増加した一方で、学校施設整備基金の移し替えが皆減した影響により繰入金が1億3,773万円の減少。また、コロナ対策等に係る国庫支出金が9,678万円の減少。依存財源は73・7%と大部分を占めています。

町税…町民の皆さんが町に納める税金。町民税・固定資産税・軽自動車税など
繰越金他…ここでは繰越金の他、繰入金、分担金及び負担金、使用料、寄付金などのこと
地方交付税…どの市町村でも一定のサービスを行えるように国から交付されるお金
国庫・県支出金…町が行う事業に対し、必要に応じて国や県から交付されるお金
町債…財政負担の平準化や世代間負担の公平性を保つため国などから借りたお金
交付金他…地方消費税交付金や地方特例交付金など町の規模に応じて交付されるお金(地方譲与税を含む)

・フラワーコネクションプロジェクト
・グリーンバレー神室キャンプ場
・応援商品券配布事業等

■POINT02 一般会計歳出 デジタル化推進や施設管理の強化
歳出は、昨年度比1億3,511万円の減少となりました。旧中央公民館解体等により普通建設事業費が5,695万円、デジタル化推進経費や施設指定管理料の皆増により物件費が5,319万円増加。一方、積立金2億8,294万円の減少は、4年度の臨時的増加要因となっていた学校施設整備基金の移し替えの皆減が大きく影響しています。

総務費…総務管理、企画調整、地域振興、税務事務などに使われた費用
民生費…高齢者や障がい者、児童の福祉サービスの提供などに使われた費用
土木費…道路橋りょうや公共施設の整備、維持管理などに使われた費用
公債費…町の借入金の返済に使われた費用
教育費…学校などの管理運営や施設整備、生涯学習の推進に使われた費用
衛生費…町民の健康増進やごみの処理などに使われた費用
農林水産業費…農業、林業、畜産業の振興などに使われた費用
商工費…町の商工業支援や観光振興に使われた費用
その他…ここでは議会費、労働費、消防費、災害復旧費のこと

○令和5年度の主要事業
旧中央公民館等解体工事:1億5,291万円…旧中央公民館や防災倉庫等の解体経費
応援商品券配布事業(2回配布):1億197万円…一人1.5万円、5千円の商品券を全町民に配布
デジタル化推進事業:3,927万円…デジタル化推進やDX推進計画を策定する経費
農村環境改善センター改修工事:3,380万円…屋根のふき替えや図書室を整備
グリーンバレー神室一帯施設等指定管理料:2,120万円…キャンプ場や広場等の指定管理料

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