■第8回 飯豊型の義務教育学校(1)
新しい学校の校舎はどうなるのか。小学校と中学校が合わさった義務教育学校という一つの学校になるわけですが、飯豊町では3つの校舎を活用してスタートします。
本町の新しい義務教育学校の校舎は、「施設分離型」と呼ばれている形態で計画しています。義務教育学校のような小中一貫教育を行っている学校の校舎の在り方として、大きく3つのタイプに分けられます。(本紙図参照)
1つ目は、同じ敷地・校舎内で小学校1年生から中学校3年生までが一緒に過ごす「施設一体型」。2つ目は、隣接した校舎を活用して、小中学校の教員が相互に乗り入れ授業を行ったり、学校施設の相互利用をする「施設隣接型」。3つ目は、離れた小中学校で一貫した指導体制のもと合同行事の開催などを行う「施設分離型」です。
本町は、3つ目の「施設分離型」の義務教育学校でスタートします。文部科学省の学校基本調査によると、令和4年度、全国にある義務教育学校の数は178校あり、そのうち施設一体型は161校、施設隣接型は7校、施設分離型は9校、その他が1校となっています。施設分離型の義務教育学校は、数としては少ないタイプということになります。
施設分離型のメリットは、既存の校舎を活用することから新たに校舎を建設する費用を抑制することができ、工事期間に開校スケジュールが左右されにくい点があります。また、子どもたちの引っ越しの負担をできるだけ軽減し、学校環境の変化も少なくしたいという狙いもあります。その一方で、施設一体型に比べて、離れた校舎間の児童生徒の交流や教員同士の打合せに時間と労力を要してしまう課題が残ります。教育委員会としては、将来的に施設分離型から施設一体型の義務教育学校に移行していくことを見据えて、学校運営を進めていきたいと考えています。
次回も引き続き、新しい学校の校舎の形態について説明します。
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