◆高齢者支援
高齢者が今後も安心安全に住み続けるためには、雪の問題は大きな課題と考えられる。現在どういった除雪支援を行っているのか、今後の高齢者宅などの除雪についてどう考えているのか。
高齢者宅除雪に関しては、除雪組合の方々にご協力いただきながら除雪作業を行っているところです。除雪組合の除雪作業には、時間当たりの手当を支払っています。そのほか、機械の修理費や燃料費、必要な物品に関しても町で支払っています。除雪組合は、全町的に組織されていることから、各組織と相談しながら手当の単価を決めていきたいと思います。
また、宅道除雪以外で除雪へルパー派遣事業も実施しております。除雪費用の1/2を助成しており(1回上限5万円)、受付や業者への手配も町で行います。回数の制限はありませんが、豪雪の年は利用者の負担が高額になる場合があります。
現在、昨年度策定した飯豊町地域安全克雪方針により、有償ボランティアの仕組みづくりや、除雪安全講習会の実施、除雪相談窓口の設置など、関係団体で構成された検討委員とともに協議を行っているところです。
◆飯豊電池バレー構想
電池バレー構想の進捗状況や課題、これまでの予算措置などについて説明してほしい。また、電動モビリティ地域共創コンソーシアムについても説明してほしい。
飯豊電池バレー構想は、電池関連産業の集積による雇用拡大、交流人口拡大および人材育成を三本柱に掲げ、町起業支援施設(旧山形大学xEV飯豊研究センター)や東山工業団地に建設した貸工場、専門職大学整備費補助など、これまでの総事業費は約42億円となっています。国の補助金や企業版ふるさと納税などを活用し、町の負担をできる限り減らした形で進めてきました。
4月に人材育成の柱である電動モビリティシステム専門職大学(通称モビリティ大学)が開学し、大学関係者だけではなく、多くの方がモビリティ大学を訪れています。8月には「いいでEVフェスティバル」を開催し、町内外の高校生や保護者、企業などを対象として、自動車産業界において第一線で活躍しているモビリティ大学の教授陣と触れ合う機会を創出しました。引き続き、住環境などの周辺環境整備といった課題解決に向けて取り組んでまいります。
本構想で整備した施設の活用状況については、現在、町起業支援施設は、モビリティ大学および(株)飯豊電池研究所が使用しています。モビリティ大学では校舎として、飯豊電池研究所では、電気自動車の解析や電池開発技術支援などを行っています。貸工場の使用企業は、東京都に本社がある三菱鉛筆(株)に決定しました。今後は同社において操業に必要な設備整備を行い、令和6年度から筆記具製造を開始する予定となっています。
電動モビリティ地域共創コンソーシアム*は、6月に山形県、モビリティ大学および町の三者で設立しました。本コンソーシアムは、新たなモビリティ関連産業の創造による地域産業の振興および地域活性化の促進などを目的としています。7月に開催した設立記念講演会では、町民を含めた多くの企業に対して電池バレー構想、モビリティ大学の持つ可能性、コンソーシアムの取り組みについて紹介いたしました。
*コンソーシアム…共通の目的を持つ複数の組織が、協力するために結成する共同体のこと
◆観光資源
白川湖の水没林がメディアや情報誌などで紹介され多くの方々が来られたようだが、これから町としてどのように携わって行くのか。
白川湖の水没林は、ここ数年、新聞やテレビ、雑誌などで取り上げていただく機会が増えたことやSNSによる情報拡散などもあり、多くのお客様に訪れていただけるようになりました。本町を代表する観光スポットとして、今後も町観光協会などの観光関連団体と協力して誘客に努めてまいります。観光資源として、次のとおり取り組んでいますのでご紹介します。
・お土産品/水没林のイラストをプリントした手ぬぐいやお茶、ステッカーなどの商品が生まれました。白川荘の売店での販売や、一部はインターネットで販売しています。
・食事処/白川荘の食堂で、水没林時期には水没林の湖面をイメージした水没林カレーを提供しています。
・渋滞対策/ゴールデンウィーク期間中の渋滞対策として、臨時駐車場整備、誘導員配置、看板設置などを実施しています。また、源流の森の協力を得て同施設の駐車場を利用できるようにしています。
今シーズンも最大約3kmの渋滞が発生したことから、次年度は公園内のテニスコートの駐車場利用や、源流の森の駐車場を利用して白川荘へのシャトルバス運行など新たな対策を検討しています。
地域とともに、持続可能な活気あふれるまちづくりに取り組んでいきます。
このほかにも多くの意見や要望を頂きました。皆さまから寄せられた意見や要望は町政に生かしてまいります。
問合せ先:企画課情報推進室
【電話】87-0522
<この記事についてアンケートにご協力ください。>