■町の予算 the town buget
最少の経費で最大の効果を
◇一般会計当初予算の推移
◆予算編成の基本方針
令和6年度当初予算は、昨年度に引き続き、令和4年の大雨災害からの復旧を最優先にした予算編成を行いました。
一般会計予算額は、災害復旧の進捗に伴い、前年度比8・9%減の73億4600万円となりました。また、一般会計と特別会計および事業会計を合わせた町の予算総額は、前年度比1・9%減の107億7574万8千円となりました。
◆一般会計予算
歳入の主なものをみると、町税では、全体として緩やかに持ち直しの動きがみられることから、前年度比4・6%増の6億6762万6千円を計上しました。そのうち町民税の個人分については、前年度比1・6%増の2億723万5千円、固定資産税については、家屋分の増加を見込み、前年度比3・6%増の3億4553万2千円を計上しました。地方交付税のうち普通交付税は、前年度比7・8%増の31億4062万6千円、特別交付税は近年の交付実績から、24・8%増の3億6200万円としました。町の借金である町債は、町民総合センター大規模改修事業の完了などにより前年度比57・8%減の4億1400万円となりました。
歳出については、災害復旧事業に重点を置きながらも、住民ニーズに的確に応えられるよう予算措置を行いました。歳出を性質別にみると、人件費は、前年度比12・2%増の11億9200万9千円、扶助費につきましては、前年度比12・0%増の5億6697万円、公債費につきましては、過疎対策事業債などの償還により、前年度比17・7%増の11億8062万9千円となりました。
また、歳出を目的別にみると、総務費は町民総合センター大規模改修事業の完了などにより29・0%減の9億8537万1千円、民生費は児童手当の増加などにより10・3%増の15億2135万8千円、農林水産業費は強い農業づくり総合支援交付金などにより5・7%増の8億3113万5千円となりました。土木費は道路改良事業費などが増加したことにより37・8%増の6億1525万9千円となりました。教育費は義務教育学校開校準備費、天養寺観音堂の再建費などが増加したことにより27・1%増の7億2102万1千円となりました。
◆特別会計・事業会計予算
特別会計および事業会計を合計した予算額は34億2974万8千円で前年度比17・1%の増となっています。なお、下水道事業は、令和6年度から地方公営企業法適用を行い、公営企業会計(下水道事業会計)へ移行します。各会計の主な予算の使い道について、国民健康保険特別会計は、国民健康保険診療所および付属中津川診療所の管理運営や国民健康保険加入者の医療費に係る保険者負担分の費用などが主なものです。後期高齢者医療特別会計は、山形県後期高齢者医療広域連合への納付金が約92%を占めています。介護保険特別会計は、保険給付費が全体の約91%を占めています。訪問看護特別会計は、各家庭での看護ケアに当たる看護師などの人件費が主なものです。介護老人保健施設特別会計は、「美の里」での施設入所介護・通所デイケアサービス・施設管理が主なものです。5つの財産区は、区有地内の造林費や作業道の維持修繕費が主なものです。水道事業会計は、手ノ子地区農業集落排水事業や大巻橋架替に伴う配水管布設替工事などに取り組みます。また、引き続き水道施設維持管理とともに、安心してご利用いただける水道水の提供に努めます。下水道事業会計のうち、農業集落排水事業は、手ノ子地区農業集落排水事業や大巻橋架替に伴う施設整備に取り組むほか、7つの処理区の維持管理など、生活排水個別処理事業は、浄化槽維持管理のほか、引き続き町設置型浄化槽整備事業に取り組みます。
◆一般会計
一般会計…基本的な行政サービスを経理する会計
◆一般会計の構成
◆特別会計・事業会計
特別会計…特定の事業を行うために一般会計と区分して経理する会計
事業会計…民間企業と同じように事業収入によって運営する会計
※各会計とも、1万円未満を調整して掲載しています
◇用語の解説
[歳入]
自主財源…自前で収入できるお金
依存財源…使途が定められて交付されるお金
繰入金…特別会計や基金から繰り入れるお金
町債…国や金融機関から借り入れるお金
地方交付税…全国一律のサービスが受けられるように一定の基準で町に交付されるお金
地方譲与税…国などに納められた税金のうち、一定の基準で町に配分されるお金
[歳出]
義務的経費…支出が義務付けられたお金
扶助費…児童福祉や高齢者などへ生活を維持するために支出するお金
公債費…町債の返済に必要なお金
繰出金…特別会計などへ支出するお金
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