健康ikiiki+では、町健康福祉センター(町健康福祉課・町国民健康保険診療所)から、季節ごとに旬な話題をお届けし、町民の皆さんの健康づくりを応援します。
■今月のテーマ 熱中症予防
山形県における令和5年の熱中症での救急搬送人数は1,111人(令和4年の約2倍)で、このうち667人(60%)が65歳以上の高齢者でした。また、熱中症が発症した一番多い場所は「家の中」(47%)でした。毎年、熱中症発生のピークは7月、8月ですが、近年は異常気象が増えているため、体が暑さに慣れてない6月から注意が必要です。しっかり予防と対策をしておきましょう。
◇高齢者の熱中症予防
高齢になると、暑さや脱水を感じにくくなり、体の体温調整機能も低下します。のどが渇いていなくても小まめに水分を補給し(1時間ごとにコップ1杯程度)、暑い日は我慢せずにクーラーなどで部屋を涼しくして過ごしましょう。
◇乳幼児の熱中症予防
小さいお子さんは、汗腺の発達や体温調整機能が未熟なため、特に注意が必要です。小まめに水分補給をさせ、体調をよく観察しましょう。また、車の中にお子さんだけを残すことは絶対にしないでください。車内はサンシェードをして窓を開けていても、炎天下ではわずか15分で危険レベルに達するとの報告があります。
◆熱中症予防
(1)暑さを避ける!
室内では、エアコンや扇風機で温度を調整しましょう。遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用するのも効果的です。屋外では、日傘や帽子を着用し、日差しの強い日は日陰で小まめに休憩を取りましょう。
(2)小まめに水分を補給する!
室内でも、喉の渇きを感じていなくても、小まめに水分を補給しましょう。1日あたりコップ6杯(約1.2リットル)程度は必要です。また、汗をかいたときは塩分も補給しましょう。
(3)体の蓄熱を避ける!
保冷剤や氷、冷たいタオルなどで体を冷やす、吸湿性・速乾性のある通気性の良い衣類を着用するなど、熱が体に溜まらないようにしましょう。
◆熱中症の症状と応急措置
◇重症度I度
・めまい、立ちくらみ
・筋肉痛、こむら返り
・手足のしびれ
◇重症度II度
・頭痛
・気分不快、吐き気、嘔吐(おうと)
・体に力が入らない、だるい
◇重症度III度
・意識がない
・呼びかけに反応するが返事がおかしい
・けいれん
・手足の運動障がい(まっすぐ歩けないなど)
・体が異常に熱い
[軽症]
・エアコンが効いている室内や日陰など涼しい場所へ移動しましょう
・水分、塩分、経口補水液などを補給しましょう
・衣服をゆるめ、体を冷やして体温を下げましょう(首の周り、脇の下、足のつけ根前面を冷やすと効果的です)
[重症]
・意識がもうろうとしている、返答がおかしい、自力で水が飲めない(吐き気がある、吐いた)などの症状が見られたら、すぐに救急車を呼んでください
※意識がはっきりしていない時に、無理に飲み物を飲ませるのは危険です。
問合せ先:町健康福祉課子ども家庭健康室
【電話】86-2338
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