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共生社会化で豊かさを実現(1)

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山梨県

■山梨発展のカギは集合知
ー共生社会化で豊かさを実現ー
年齢、性別、国籍や障害の有無などにかかわらず、誰もが個性と能力を発揮し活躍できる共生社会の実現を目指しています。本県に多様な人材が集まり、問題解決に向けて知恵を出し合うことで、さまざまなイノベーション(変革)が生まれ、それが継続されることでこの地域全体が持続的に成長していきます。
共生社会を実現するには、言葉や文化、考え方の違いなどの多様性を尊重し個性や価値観を認め合い支え合うことが重要です。
県内に暮らす全ての方が安心して生活し、それぞれの立場から山梨の発展に参画し共に豊かな地域づくりを実現できるよう取り組んでいきます。

◇多様な価値観が変革を生み進化し続ける
集合知とは、人々の知恵の交流によって生じ、集団として形成されるより優れた知性のことです。同じ集合知でも、共生社会が「実現していない状態」と「実現している状態」では、その質は大きく異なります。
共生社会が実現していない状態では、意識や発想が似たような人々が集まり、社会で生じている問題への解決方法が類似してしまうため、イノベーションが生じにくく停滞する社会となってしまうでしょう。そもそも「何が問題なのか」という気付きも起きにくい状況です。
共生社会が実現している状態では、多様な背景・価値観を持った人々が集まり、思い思いに独特な発想で解決策を生み出し、メンバー同士が互いに刺激を与え合うことで相乗効果を発揮しながら、絶えずイノベーションが生まれます。本県が目指すのは、こうした常に進化し続け成長する社会です。

◇多彩な視点・発想が課題を発掘
本県で質の高い集合知を生み出せるかどうかは、地域に暮らす、外国人、性的マイノリティ(性的指向が異性のみでない、またはジェンダーアイデンティティが出生時の性と異なる方)、障害者など、多様な方々を地域コミュニティーの一員として温かく受け入れ、より良い社会づくりに向けて共に歩んでいけるか否かにかかっています。
外国の方は育ってきた文化や習慣が異なります。そうした方が本県に移住するときには、日本や山梨の文化を理解し、地域に溶け込もうとするでしょう。一方で、母国の文化と照らした場合に、地域では表面化せずやり過ごしてきた課題に新たに気付くことがあるかもしれません。性的マイノリティや障害のある方も、生活していく上で感じている困り事などが実は地域の抱える重要な問題だ、という可能性もあります。
こうした課題を地域で共有し、解決に向けてあらゆる視点・発想で知恵を出し合うことにより集合知が形成されイノベーションが生まれます。そして、課題を社会に埋もれさせないためには、皆が互いに地域の一員として認め合い、日頃から交流や意思疎通を図っていくことが重要です。

◇全ての人が自分らしく活躍できるように
共生社会を実現する上で、言葉の違い、無自覚の性別役割意識(ジェンダーバイアス)の存在、性的マイノリティや障害者に対する誤解・偏見などさまざまな障壁があります。県は、こうした問題を一つずつ取り除き、皆さんが安心して生活できる環境を整えていきます。
外国人住民が地域に溶け込み、山梨を「第2のふるさと」と感じられるような温かい社会づくりを進めるため、外国と日本の文化を互いに理解し、認め合うための交流の機会を創出します。また「男女共同参画先進県」を目指すため、オンライン講座が受けられるICT環境の整備など、機能充実を図った男女共同参画推進センターを中核に関係団体と連携しながら、施策を強力に推進します。昨年11月には、性的マイノリティの方々が充実した生活を営むための一助として「パートナーシップ宣誓制度」を導入しました。今後も多様な性を前提とした社会づくりに向けて、市町村とも連携していきます。障害のある方とない方の相互理解も重要であることから、文化芸術活動やスポーツ活動をはじめ大勢の人と交流できる社会参加の機会を確保するなど、心のバリアを取り除いていきます。
こうした共生社会を実現する取り組みを粘り強く続け、県民一人一人がその能力を最大限に発揮し、また、山梨に集まる人材がそれぞれの個性や能力を生かし、活躍できるよう取り組みます。それが質の高い集合知を形成し、発展と成長が継続する豊かなふるさと山梨を実現することができます。

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