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自治体の皆さまへ

〔よくわかる〕令和6年度当初予算(5)

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山梨県

◇観光客の滞在時間を増やし交流を生み出す
レンタカー事業者などと連携し外国人観光客の周遊観光を促します。また、デザイナーと連携した付加価値の高いお土産品の開発を支援するとともに、ムスリムやヴィーガンの方々が安心して食品を購入できるよう、専門家による指導や本県独自の食品認証制度創設を行います。
国内外から人が集まり、地域に活力を生み出す観光振興は、世界との交流を深める「『開の国』づくり」の鍵となります。国内外の観光客が安心して長く滞在できる環境を整えることで観光消費額を増加させ、観光事業者の収益向上や県民の豊かさへとつなげていきます。

◇外国人に「選ばれる」山梨へ 安心して働ける環境づくり
介護の人手不足を解消するとともに、外国人が活躍しやすい環境づくりに向けて、介護施設への就職を目指し日本語学校などで学ぶ外国人留学生への奨学金制度や、特定技能制度などにより介護職に就労する外国人を対象としたキャリアアップ認証制度を創設します。
また、介護分野に限らず、本県で働くベトナム人の方が安心して働けるよう、現地の保険会社と連携して、母国のご家族を医療面で支える保険制度を構築します。
国籍を問わず誰もが安心して暮らせる環境を整えることは、それぞれの個性や能力を十分に発揮し活躍できる共生社会の実現につながります。そして、本県には多様な人材が集まり、問題解決に向けて知恵を出し合うことで持続的に成長していける地域になることでしょう。

◇25人学級 小学4年生にも
きめ細かな質の高い教育を実現するため、令和3年度に小学1年生から導入してきた25人の少人数学級を、令和6年度からは4年生へ拡大します。併せて導入の効果などを検証し、中学生との接続も見据えながら、5年生以降の少人数教育の在り方についても検討を進めていきます。
児童一人一人に先生の目を届きやすくすることは、子どもの可能性を最大限に伸ばし、夢や希望の実現に向かうことにつながります。将来、地域の課題解決に役立つだけでなく世界に貢献する、本県の未来を担う人材を育てる環境づくりを進めていきます。
また、25人学級の影響が及ばない小規模校においても、イエナプラン教育のような、学年を横断して学び合ったり、子どもが学習内容・方法を自分で決めて学んだりする子ども主体の教育活動を推進します。

◇生産・流通・販売の三位一体の取り組みによるブランド価値の向上
経験値に依存していた農家の匠の技を数値化し共有する「データ農業」を推進し、農産物の高品質・安定生産に取り組みます。また、県オリジナル品種のブドウ「サンシャインレッド」や赤ワイン用ブドウ「ソワノワール」などの早期産地化に向け、苗木の生産や供給に取り組みます。そのほか、花きの生産振興を図るため、今年1月に協定を締結した卸売大手の株式会社大田花きと連携し、商品価値が高い良質な花きの供給に取り組みます。
県は、生産だけでなく流通・販売の高度化を図る取り組みを一体的に進め、県産農畜水産物のブランド価値を高めていきます。このような取り組みが実を結んだ将来の山梨は、価格のみの競争から抜け出し「山梨県産の○○だから」という理由で選ばれる県になっていることでしょう。

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