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自治体の皆さまへ

Healthy Life うえのはら健康家族 保健師からのメッセージ No.143

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山梨県上野原市

◆今月のテーマ 糖尿病を予防・改善しましょう!
11月は『糖尿病予防月間』です。日本では、成人の約6人に1人が糖尿病・糖尿病予備軍と言われており、その割合は、増加傾向にあります。
令和5年度に上野原市の特定健診を受けた人のデータから、糖尿病の診断に用いる指標(HbA1c)をみると、糖尿病・糖尿病予備軍とされる5.6%以上の値となった人は、全体で約60%と半数を超えていました。これを年代別でみてみると(図1)、40代では約30%ですが、50代以降では、約60%と倍に増えています。

血糖値が高い状態が長く続いても自覚症状は現れません。痛くも苦しくもないため、生活習慣を変えよう、病院を受診しようと行動できる人が少なく、受診しても、薬を飲み続けることや定期的な受診が負担となり、治療を中断してしまう人もいます。糖尿病の発症や悪化につながりやすいため、HbA1cや血糖値を定期的にチェックして正常値を維持していくことが重要です。

糖尿病を予防・改善するためには、日々の生活習慣の見直しが必要不可欠です。
市では生活習慣病の予防を目的に特定健診・特定保健指導を実施しています。また、糖尿病を悪化させないための個別の支援や腎機能の維持に関する事業も実施しています。まずは、1年に1回健診を受け、その結果から自分の健康状態を確認し、日々の健康づくりに役立てましょう。

◆糖尿病の3大合併症

○尿病網膜症
視力の低下、失明。糖尿病を発症後7〜10年程度血糖コントロールができていない人のうち、2人に1人が発症します。

○糖尿病性腎症
腎機能の低下。糖尿病を発症後、10〜15年程度血糖コントロールができていない人のうち、5人に1人が発症します。

○糖尿病性神経障害
手足のしびれや痛み、感覚の鈍化など。糖尿病発症から5年程度で発症します。

※糖尿病性腎症は、人工透析導入の原因となる代表的な疾患です。症状が現れる頃には、腎機能が極度に低下している状態であるため、早期発見・早期治療が重要となります。

●糖尿病について詳しくはこちら【HP】https://www.smartlife.mhlw.go.jp/event/disease/diabetes/
厚生労働省「スマート・ライフ・プロジェクト」ホームページ『糖尿病について』

問い合わせ:子育て保健課
【電話】62-4134

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