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帝京科学大学ねこの目報道部 広報うえのはら版ネコノメVol.57

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山梨県上野原市

帝京科学大学の学生サークル「ねこの目報道部」は、学生生活や専門分野に関する学内外の情報を発信するフリーマガジン『ネコノメ』を発行しています。
『広報うえのはら版ネコノメ』では、主に地域情報を学生の目線で紹介しています。

■軍刀利神社行ってきました!
皆さんは、上野原にある樹齢五百年の桂がそびえ立つ軍刀利神社に足を運んだことはありますか?今回、ねこの目報道部は、上野原市棡原地区にある軍刀利神社を訪れました。

軍刀利神社は、縁結びや子宝、安産、厄除けなどの神社であり、もともとは「軍荼利夜叉明王社」と呼ばれ、軍神として信仰を集めていました。上野原駅からは車で15分ほど。まず大きな鳥居が出迎えてくれて、その下を車で通り抜けると社務所があり、御朱印やお守りを購入する事ができます。御朱印には、軍刀利神社の象徴のひとつでもある大刀が描かれています。

社務所をあとに山道を歩くと、次は手水舎と山奥へと続く長い石段が見えてきます。この石段を登った先に拝殿や本殿があるのですが、そこへ向かうには140段も登る必要があります。登り切ると目の前には拝殿が。その横には御祭神である日本武尊の東征に由来する大きな刀があります。右手には額殿があり、一歩引いて見なければ分からないほどの大きな木刀がいくつも飾られています。また、戦時中に書かれたとみられる奉納品が飾られ、その周辺にはいくつかの千羽鶴がありました。

拝殿の奥には本殿があり、雨から守るための大きな屋根となっていました。拝殿近くにある手水舎には龍がいます。何か関係があるのかと思い調べてみましたが、由来は分かりませんでした。今年は辰年なので、縁起がよさそうな気がしました。

次は、御神木の桂がそびえ立っている奥ノ院へ向かいます。最初に通る鳥居は、平成15年10月19日に今の位置に建てられたようです。手前には、それより前に鳥居として使われていた場所と思われる跡が残されています。

道中は、鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながらゆっくりと歩く事ができます。10分程歩くと奥ノ院が見え、同時に、その横には巨大な桂が姿を現します。この桂は、昭和36年12月7日に山梨県指定の天然記念物に指定されました。推定樹齢は五百年、根廻りは斜面に沿って14m、地面上より1mの幹囲は9.2mもあり、樹高はなんと33mもあります。五百年前は室町時代で、織田信長が1534年生まれなので、その頃から存在するということになります。

この桂は、途方もないほどの長い年月の間人々を見守り、そして、これからも見守り続けるのだろうと思いました。また、この桂は「縁結びの桂」としても知られているようです。この場所は、奥ノ院と御神木の桂が作り出す神秘的で唯一無二の場所であり、澄んだ水の軍刀利川も流れています。観光地ではないからこそ作り出せる空間なのかもしれません。奥ノ院のある所まで登り、後ろを振り返ると、鳥居と橋がきれいに見えました。雨の日でも、とても雰囲気が良い場所だとは思いますが、登ることを考えると、晴れた日に来た方がよさそうです。

さらにその先、元社までは、およそ60分の山道を歩くことで辿り着けます。今回は、登る事が出来ませんでしたが、いつかは元社を拝みに行きたいです。

今回、軍刀利神社を初めて訪れましたが、豊かな自然に囲まれた軍刀利神社は、四季折々いつでも楽しめると私は思いました。今回は冬に行きましたが、夏にはおそらく、深緑に囲まれた桂が見られるはずです。一言に「神秘的な場所」と言っても、訪れた季節や時間によってさまざまな顔を覗かせると思うので、軍刀利神社を訪れた事のある人もない人も、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

(白梟 まっちゃ)

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