■今月のテーマ 乳歯の生え初めからの“仕上げみがき”で歯の健康を守りましょう
生涯の歯の健康を守るためには、乳幼児期から歯の健康に気を配り、適切にケアしていくことがとても大切です。お子さんの乳歯の健康を保つことは、乳歯の抜歯後に生えてくる永久歯や顎の発育にも大きく影響します。
厚生労働省の調査によると、むし歯をもつ3歳児の割合は、平成5年には56.7%だったものが平成29年には8.6%となっており、その数は大幅に減少しています。これは、保護者が子育てで大変な時期にも関わらず、お子さんの歯の健康に常に気を配ってきたからこその結果です。
これから、さらに子どものむし歯を減らすためには、正しい歯みがき習慣を身につけ、おやつの時間を決め、歯につきにくいおやつを選び、保護者も一緒に定期歯科検診を受けることが大切です。
▼正しい歯みがき習慣とは?
お子さんをむし歯や歯周病から守り、一生自分の歯で食べるためには、乳歯が生えてきたときから正しい歯みがき習慣を身につけることが大切です。乳歯が生え始めたら保護者が歯みがきのお手本を示し、お子さんが小児用のマイ歯ブラシで真似してみる、そして、保護者が別の歯ブラシで仕上げみがきをすると良いでしょう。
当市の1歳6か月児健診および3歳児健診では、今年度から個別に歯みがき指導を実施していますので、該当するお子さんの保護者はぜひ参考にしてください。
▼仕上げみがきはいつまで?
お子さんの歯は、6歳から12歳頃にかけて乳歯から永久歯へと生え替わりますが、生えはじめたばかりの永久歯は未完成で柔らかく、酸に溶けやすいため、簡単にむし歯になってしまいます。そのため、永久歯が生え揃うまでは、保護者による仕上げみがきを行うようすすめられています。お子さんによっては、小学校高学年になっても乳歯から永久歯への生え替わりが続くことがあります。
歯みがきへの集中が続かず、しっかりみがき終わる前にやめてしまうお子さんも少なくありません。仕上げみがきは、こういったお子さんのみがき残しをきれいにしてむし歯や歯周病を予防するためにとても大切な心がけです。
お子さんは、大きくなるにつれて保護者の仕上げみがきを「面倒くさい」「恥ずかしい」などと思い、嫌がるようになっていきますが、親子のスキンシップがとれる貴重な時間でもあります。
ぜひお子さんの永久歯が生え揃う12歳頃までの仕上げみがきタイムを大切な親子のスキンシップの時間にし、楽しみながらお子さんのお口の健康を守っていきましょう。
問い合わせ:子育て保健課
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