文字サイズ
自治体の皆さまへ

中央市の病気事情(1)

4/32

山梨県中央市

国民健康保険は、病気やケガをしたときの医療費に充てるため、加入者のみなさんがお金を出し合って支える制度です。そのため、医療費が増加すると、みなさんが納める保険税の引き上げの原因になります。
令和5年度の国民健康保険にかかる総医療費は、前年比で約1・2億円増加する見込みです。また、1人あたりの年間医療費については、数年の中で最も高い値となった昨年度をさらに上回っています。これは、国民健康保険加入者数の減少のほか、糖尿病や腎不全、心疾患など医療費が高額になる疾患での受診率が高く、1件あたりの入院費や診療にかかる治療費が増額したことが要因としてあげられます。

◆国保疾病統計(令和5年5月分)
診療報酬明細書(レセプト)から、市民の医療の様子を推察することができます。どの年代にどんな疾患が多いのか、どれだけ医療費が使われているかを知ることで、予防と対策に繋げましょう。

◆年間総医療費と1人あたりの年間医療費の推移

▽乳幼児期 令和5年5月の診療分
・0歳~4歳(被保険者数86人)
医療費総額 184万4,310円/89件
1人あたり:2万1,445円

乳幼児期は「呼吸器系の疾患」や、皮膚炎や湿疹などの「皮膚及び皮下組織の疾患」が多くみられました。

▽少年期 令和5年5月の診療分
・5歳~9歳(被保険者数126人)
医療費総額 134万5,870円/91件
1人あたり:1万682円

1位の多くは、アレルギー性鼻炎や喘息でした。また、この年代では皮膚炎や湿疹などの「皮膚及び皮下組織の疾患」も多くみられます。

・10歳~19歳(被保険者数314人)
医療費総額 268万3,860円/169件
1人あたり:8,547円

1位は、アレルギー性鼻炎や喘息などの「呼吸器系の疾患」でした。

▽青年期 令和5年5月の診療分
・20歳~29歳(被保険者数299人)
医療費総額 425万3,810円/104件
1人あたり:1万4,227円

20歳代から、躁うつ病などの精神疾患や、胃炎などの消化器系の疾患が増加します。今回1位となった損傷等は、突発的な事故によるものでした。

・30歳~39歳(被保険者数426人)
医療費総額 436万360円/176件
1人あたり:1万236円

30歳代は高額な医療費を伴う「新生物(腫瘍)」が1位です。また、神経系の疾患や精神疾患を抱える人もいます。

▽中高年期 令和5年5月の診療分
・40歳~49歳(被保険者数582人)
医療費総額 1,127万2,200円/326件
1人あたり:1万9,368円

40歳代は躁うつ病などの精神疾患が1位です。また、新生物(腫瘍)を抱える人もおり、全体的な医療費も30歳代と比べて大きく増加しています。

・50歳~59歳(被保険者数724人)
医療費総額 2,636万1,940円/430件
1人あたり:3万6,412円

50歳代は高血圧性疾患などの循環器系疾患が1位です。また、腎不全や糖尿病などの長期的な治療と高額な医療費を伴う疾患が増え始めています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU