▽高齢期 令和5年5月の診療分
・60歳~69歳(被保険者数1,684人)
医療費総額 5,536万9,820円/1,429件
1人あたり:3万2,880円
60歳代は「新生物(腫瘍)」が1位です。また、甲状腺障害や糖尿病、脂質異常症で医療機関を受診する人が大幅に増えています。
・70歳~74歳(被保険者数1,667人)
医療費総額 7,713万6,520円/1,767件
1人あたり:4万6,273円
70歳代は新生物(腫瘍)が1位ですが、上位疾患における医療費や件数は他の世代と比べて非常に大きいことがわかります。
◆国保疾病統計からわかったこと
▽令和5年5月分の全体の医療費でみると、1位「新生物(腫瘍)」2位「循環器系の疾患」3位「尿路性器系の疾患」の順となりました。
▽20歳代から60歳代にかけて精神疾患の割合は非常に高くなります。入院が長期になると一人あたりの医療費は高額となるので、不眠や憂ゆううつ鬱な気分が続く場合は、早めに対処することが大切です。
▽40歳代以降は、がん(新生物〈腫瘍〉)が1位となり、一人あたりの医療費も増加しています。30歳代でもがんの割合が増えているため、若いうちからがん検診の受診や、生活習慣病予防、食生活の改善、適度な運動など対策が必要です。
▽50歳代からは、腎不全(尿路性器系疾患)、高血圧性疾患・脳梗塞(循環器系の疾患)糖尿病(内分泌、栄養及び代謝疾患)の割合が増え、長期的な治療が伴うことで一人あたりの医療費が増加しています。健康で長生きするために、健康寿命を伸ばす対策をしましょう。
▽タバコは脳血管疾患や心疾患をはじめ、多くの病気と関係しています。また、周りの人の健康にも悪影響を及ぼします。できるだけ早く「禁煙」に取り組みましょう。
▽予防可能な疾患である生活習慣病(高血圧症や糖尿病など)への対策として、まず自分の健康状態や生活習慣を見つめ直すことが大切です。健康診断や人間ドックは、疾患の早期発見や早期治療に繋がるだけでなく、自分自身の生活習慣を見直すきっかけにもなります。健康診断や人間ドックを積極的に受診し、特定保健指導を利用しましょう。市では4月に各種健診希望調査を実施しますので、期日までに申し込みをしてください。また健康診断後、要精密検査や要治療と診断された人は、早めに受診してください。
■医療費の抑制にご協力を
安定的な国保財源確保のため下記のポイントを心がけましょう。
◯かかりつけ医を持ち、重複(ちょうふく)・頻回(ひんかい)受診に気を付けましょう。
◯緊急の場合でなければ、時間内に受診しましょう。
◯後発医薬品(ジェネリック医薬品)の利用を検討してみましょう。
◯お薬手帳を持ちましょう。
問合せ:保険課
【電話】274-8545
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