昭和
history No.47
◆蠅(はえ)取り器
おしゃれにエコに、映える蠅取り
直径15cmほどの球体がややつぶれたようなガラス製容器が豊富郷土資料館に展示されています。上部はフタをするように穴が開いており、底も内側に湾曲して立ち上がり、ドーナツのような穴となる不思議な形をしています。
一見おしゃれなインテリアのようにも見えますが、実はこれ昭和中頃まで一般家庭で使われていたハエ取り器です。あらかじめ瓶の中に水や米のとぎ汁を入れ、下にはお皿や紙を用意しエサとなる食べ物を置けば準備完了。瓶の底にある3本の脚でできる床との隙間から、エサに誘われたハエが入ると出られなくなり、その内、水の中に落ちて死んでしまうという仕組みです。
薬も電気も使わず自然にハエがとれ、繰り返し使えるSDGsグッズです。ハエがたまったら上の口から水と一緒に捨てましょう。
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