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ほくと歴史めぐり

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山梨県北杜市

◆北杜市文化財保存活用地域計画の策定を進めています

▽文化財保護を取り巻く問題
北杜市には、広大な面積に幅広い年代の文化財が多数所在しています。これまで文化財保護には、文化財所有者や地域住民、行政、専門機関がそれぞれ携わって実施してきました。しかし、近年は社会状況や生活様式の変化により、文化財の継承には多くの課題が生じています。

▽文化財保存活用地域計画
北杜市では、令和4年度から「文化財保存活用地域計画」の策定を進めています。地域計画は、文化財の保存・活用に係る取り組みの目標や具体的な内容を記載した基本的なアクションプランです。計画を作成することで、市域の文化財が抱えている課題や現状を把握し直し、多様な主体が連携して文化財を保護・活用していくための方向性を示すことができます。さらに、これまで個々に保存していた多様な文化財を歴史的背景や共通するテーマによって捉え直し、指定・未指定文化財の枠を超えて総合的に保護・活用することで、地域の特徴を生かした地域振興に資するとともに、より広い範囲の文化財を確実に継承していくことを目指します。

▽文化財調査
市では現在、指定文化財・未指定文化財の現地調査や、無形民俗行事の現地状況に係るアンケート調査に取り組んでいます。現地調査では、文化財の現況や災害対策の状況などを把握するだけでなく、文化財を保護していく上での課題についても記録し、今後想定される保存修理事業に生かすためのデータを収集しています。
そのほか、価値が明確に定められない未指定の文化財や、地域に眠っている資料についての調査も行っています。例えば、戦争関連遺跡や戦後の復興などに関係する文化財については、年代が比較的新しく、価値を定められないままになっていることが全国的な課題となっています。これら未指定の文化財も可能な限り情報を収集し、守っていく必要があります。

▽文化財の確実な継承に向けて
北杜市の大切な宝である指定文化財、未指定文化財を継続して調査し把握するために、学術課では情報を集めています。古文書類や写真、農具、行事に関する道具類も、地域の歴史を語る宝です。家に眠っている「お宝」の情報をお持ちの方は、ぜひ学術課まで情報をお寄せください。

問合せ:学術課
【電話】42・1375
【FAX】25・2019

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