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自治体の皆さまへ

地域とともに~市立病院・診療所からのお知らせ~

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山梨県北杜市

今月は北杜市辺見診療所からのお知らせです

◆もしもに備えて
辺見診療所 所長 三井梓

こわいもの?地震、雷、おやじ。もしものときに備えて、準備はおこたりないですか。災害によって発生する健康被害を最小限にするように、医療の側面からふれていきたいと思います。
災害時に備えて、水、非常食は1週間分程度は備えてあると思います。そのくらいたてば、救いの手が差し伸べられるという前提のもとですが、薬はどうでしょうか。内服薬やインスリン、免疫調製薬などの注射は、体調の維持のため必要になります。
富士山が噴火し、関東一円に5cmの火山灰が降り積もったら?流通が平常化するのに何日かかるでしょうか。地震による地殻変動で、道路が凹凸にやられたら、何日たったら、自宅からいつものかかりつけにたどり着けるでしょうか。コンビニやスーパーには、あなたの飲んでいる薬は売っていません。市役所の食糧備蓄にも、置いてないと思います。さらに、発災後の支援で提供される薬は、けがや発熱には対応しやすいですが、糖尿病や高血圧症、心臓病に処方される多彩な薬には対応しきれません。
そこで提案です。自身の内服薬や注射には適切な保存方法で、適切な日数、少なくとも10日分は備蓄しましょう。薬の特殊性にもよるので、『備蓄の量は主治医と相談してください。』また、定期受診のたびに、新しいものと入れ替えることもお忘れなく。そして、「花形で白い薬」「水色のラグビーボールみたいな形」など特徴的な薬はまだしも、「白くて丸い大きい薬」では薬の特定は困難です。薬の名称を記憶する、スマホに撮影しておく、お薬手帳を携帯する、薬の説明書を携帯する、などを組み合わせて正確にわかるようにしておくことが重要です。かかりつけではないところで処方する際に、絶対必要です。
ちなみに、薬などの備蓄ポイントに歩いていけないような距離に出かけるときには、備蓄品を携帯していないと役に立ちません。東京ドームで、巨人戦の観戦中に被災したら、北杜市の家に帰るのに何日かかるでしょう?
さあ、地震を想定してみましょう。南海トラフ地震が発生し、関東から四国まで中枢が被災したとします。高速道路や東海道新幹線は不通となるでしょう。このような時、どこから北杜市に救いの手が差し伸べられるでしょうか。
救援物資が届くには、少なくとも数日はかかると思われます。最低3日分の食料と水が必要となるでしょう。薬の流通が正常化するには、相当の時間が必要になるでしょう。ですから、内服薬やインスリンなどの注射薬は、ある程度の備蓄が必要と思われます。
災害は予告なしに発生します。
備えあれば、憂いなし。

■16~27歳の女性へ(平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれ)
子宮頸がん予防ワクチンの接種(キャッチアップ)はお済みですか?

無料(公費負担)で接種できるのは令和7年3月31日(月)までです。
子宮頸がん予防ワクチンは3回接種が必要です。3回目までを期限内に接種するために、令和6年9月30日(月)までに1回目を接種しましょう。
なお、対象となる方にはお知らせを発送済みです。詳細は健康増進課までお問い合わせください。

問合せ:健康増進課
【電話】42-1335
【FAX】42-1123

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