今月の担当は横内幸子保健師です
「プレコンセプションケア」とは、若いうちから、男女ともに将来の妊娠なども意識し、自分の心身の健康管理を行うことを言います。若い世代が自ら健康管理できるようになることは、生涯にわたって「質の高い生活」を送ることにもつながります。「若いから大丈夫」ではなく、「若いからと油断せず、健康づくりに意識を持つ」ことが大切になります。
《生涯にわたり健康でいるための生活習慣》
(1)適正体重を守る
適正体重とは、身長に合った体重のことで、病気になりにくい体重です。『身長(m)×身長(m)×22』で計算できます。
特に女性の痩せは、低出生体重児を出産するリスクが高くなります。また肥満は、早産や高血圧のリスクが高まります。
(2)栄養バランスを整える
できるだけ、バランス良く主食・主菜・副菜を摂りましょう。特に若い女性は、たんぱく質、カルシウムが不足しがちなので、積極的に摂りましょう。
若い世代で、朝食欠食が課題にもなっています。朝食は、脳を活発に働かせ、一日のリズムを整えてくれます。毎日朝食を食べることを心掛けましょう。
(3)質の良い睡眠
質の良い十分な睡眠は、ホルモンバランスも整えてくれます。個人差はありますが、成人は6~8時間睡眠が理想的です。また、小学生は9時間以上の睡眠が必要です。スマホやゲーム機器などからの光は、睡眠の質を低下させます。就寝時刻の2時間前から使用を控えましょう。
(4)禁煙する・受動喫煙を避ける
喫煙は、肺がんや脳血管疾患、心疾患などの生活習慣病の原因になります。また、妊娠中の喫煙や受動喫煙は、早産や低出生体重児のリスクが高くなります。家族全員が、禁煙することが理想です。
(5)アルコールは控えめに
節度ある適度な飲酒量は、1日平均の純アルコール量が20gと言われています。純アルコール量20gとは、ビールなら500ml、ワインなら200mlです。
(6)ストレスを溜め込まない
過度なストレスは、ホルモンバランスを崩すなど、心身に悪影響を及ぼします。自分なりの解消方法を見つけることが大切です。また、子どもの頃から家庭内での会話を大切にし、嬉しいことや辛いことを受け止め合うことも一つの方法です。
ぜひ、この機会に現在の自分の健康、そして将来の自分の健康、最後に将来の子どもの健康について考え、生活習慣を見直してみてください。
問い合わせ:子育て支援課 母子保健担当
【電話】22‒7221
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