「科学における女性と女児の国際デー」を知っていますか。2015年の国連総会で制定された国際デーの一つで毎年2月11日と定めています。
女性と女児は長い間差別的な固定概念により、科学、技術、工学、数学の教育(STEM教育)を平等に受けることができませんでした。
しかし、女性と女児が科学技術の分野において果たす役割は、世界中の国民経済にとって、とても重要で、より多くの女性がその技術や専門知識を得ることで大きな利益を生むことができます。
また、科学やテクノロジーをすべての人に役立つようにするためには、女性の視点も必要となります。
国連広報センターによると今日、世界の科学、工学分野の研究者の中で女性が占める割合は、3人に1人に過ぎず、先進分野における女性の割合はさらに少なく、人工知能に取り組む専門職では、女性はわずか5人に1人だということです。
国連が掲げる「持続可能な開発目標」を達成するためには、ありとあらゆる貧困をなくし、包摂的かつ公平な経済成長を推進し、すべての人々のために多くの機会をつくり格差をなくすことが必要不可欠です。
この国際デーは、女性と女児が科学技術の分野において果たす重要な役割を認識し評価する日であり、女性や女児が科学分野に完全かつ平等に参加できる機会を推進するための日です。
毎年世界各地においてテーマが決められ、この日を中心に講演会やイベントなどが開催されています。日本においても、この日に合わせて、イベントなどを開催している企業や大学などもあります。今年もそんなイベントなどを目にしたら、ぜひのぞいてみてはいかがでしょうか。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>