富士川町男女共同参画推進委員会
2月22日(木)、町男女共同参画推進委員の勉強会を、役場会議室で行いました。
講師には、県男女共同参画センターぴゅあ峡南の出前講座を利用し、憲法学者である山内幸雄先生をお招きして、「ジェンダーってなぁに?なぜジェンダー平等の推進が必要なの?」と題し、男女共同参画推進について広くご講義いただきました。
ジェンダーとはどういうものなのかを知り、どんな問題がそこに含まれていて、それを改善したらどんなふうになるのか、ジェンダー平等になればどうなるのかという、基本的な部分についてお話しいただきました。
その中で、「女性には重い荷物を持たせない、それが男のやさしさと考えることがある。その意識の根底に、男性より女性のほうが弱いという意識があり、それはやさしさの中の差別である」という話がありました。体格差はあっても女性だからという理由で配慮されることは間違っているということです。
また、ジェンダー平等の社会的側面の効果という話の中で、ジェンダー平等は経済の発展、持続可能な社会の発展につながっていく。国連の食糧農業機関が白書の中で、農業分野で男女平等を完全に実現したら農業生産力が高まり、飢餓人口を1億人から1億5千万人助ける事ができるとしているというお話もありました。
講座終了後には、委員から、「農業分野での男女平等とはどういったことがあるのか」という質問に、農業のための資金を銀行から借りることは女性のほうが不利であり、また、農業器具や土地についても男性と同じように借りられれば大きな違いがでてくるという説明がありました。
勉強会の最後には、副委員長から、「先生のお話を聞いて、私たちが推進していくことで、ジェンダー平等による社会的側面の効果というのが出てくるのだと思いました。これから頑張っていきたいと思います。」との感想がありました。
性別にかかわらず誰もが活躍できる社会の実現のために、今後も、男女共同参画に対する理解を深めていただくための事業に取り組んでいきます。
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