■ヤマナシ消防団
地域を守るために日々活躍している、地元消防団の活動を紹介します。
消防団は、地元で火災が発生した際には、自宅や職場からいち早く駆け付け、消防士とともに消火・救助活動を行います。
地域に根ざす消防団として、有事には迅速に活動ができるよう日ごろから訓練や演習に励んでいます。
◆火災発生に備えた消火訓練
火災の現場では、安全かつ迅速な行動をとらなければなりません。消防団は有事の際に備えて、山梨消防署と共に日頃から、ポンプの操作やホースの扱い方などの操法訓練や実際に放水を行う消火訓練を実施しています。
・合同消火演習(夢わーく山梨)
◆ポンプ車・備品の点検
消防団は、ポンプ車や可搬ポンプなどの機材が実際に火災の現場で使えるよう、動作確認を行っています。この動作確認を行うことで、消防団員が機材の操作方法を覚えることもできます。また、地域にある消火栓が正常に使えるかの点検も行っています。
・可搬ポンプ操作点検
・消火栓点検
・発電機点検
・ポンプ車操作点検
◆消防団の皆さんの活動を頼もしく思います―山梨消防署長 田邉 清司さん
◇消防署と消防団は車の両輪のような関係
消防団の皆さんの活動は消防署としても頼もしく思っています。特に災害時や火災の現場では、人の数の力が大事になります。火災の現場では、消防団の皆さんが消火活動だけでなく、後方支援や交通誘導をすることで、二次災害を抑制し緊急車両を安全に現場に通すことができています。まさに消防署と消防団は、火災の現場では車の両輪であり、無くてはならない存在であると思います。
◇火災予防の啓発や火災に備えた訓練
消防署と消防団は、火災予防の啓発活動を連携して行っています。消防団の活動は、火災の現場だけでなく、平時における火災予防の活動が大きいと思います。特に空気が乾燥する冬場に行われる夜警は、火災の予防だけでなく防犯対策にも大きく寄与しています。
また、消防団で行われるポンプ操法や礼式の訓練の際、消防署は指導する立場で参加しています。特に火災の現場では、命の危険もあるので、ホースや機械の正しい使い方を覚えることや規律を守ることは大切です。消防署も指導しながら自分たちにとっても訓練となる機会であると考えています。
◇消防団へのメッセージ
消防団の活動には感謝しかありません。今後も継続して市民の安心安全のために、消防署と消防団で協力し合い、消防業務に取り組んでいきましょう。
◆同じ若い世代に消防団のことを知ってもらいたい―後屋敷分団部員 山本 京也さん
◇本業は?
大学三年生です。
◇消防団に入ったきっかけは?
父が以前消防団に在籍していて、子どもの頃から消防団の地域での活躍を見ていたので、興味がありました。
◇消防団でどのような活動をしている?
点検を通して、ポンプ車の操作方法やホースの使い方を学びました。
火災で出動した際には、現場の最前線で放水を行いました。初めは水圧に驚きましたが、先輩部員にも支えられて、任務を遂行することができました。
◇消防団の雰囲気は?
消防団に入る前は、幅広い年齢層の組織ということもあり、先輩に気を遣うことも多いかと思っていました。実際入ってみると、先輩たちから声をかけてくれるなど、温かい雰囲気で安心しました。
◇今後の消防団活動への意気込みは?
若いからこそ地域のことで気づくこともあると思うので、若さを活かして地域貢献したいです。また、同年代の人にも消防団のことを知ってもらいたいです。
◆地域での活動
消防団は、火災や災害の現場だけでなく、防災訓練での指導や地域のイベントへの参加などを行っています。
地域に寄り添い、地域を盛り上げる存在にもなっています。
・地区防災訓練(災害時救助訓練、消火器使用訓練)
・日川小学校(大川倉横結操法)
・体育祭での消防団リレー
・ポンプ車乗車体験
◆火災予防・防犯活動
市民の皆さまが安全安心な生活ができるよう、消防団は防犯診断などのパトロールを行っています。
また、空気が乾燥する冬場には、夜警によるパトロールを行うほか、消防署と連携して火災予防運動を行っています。
・火災予防運動(女性消防隊)
・夜警
・果樹盗難 防犯パトロール
・防犯診断(8月,12月の7日に実施)
◆消防団は地域においても欠かせない存在です―山梨市区長会長 清水 孝夫さん
◇消防団は地域防災の先頭に立つ存在
私の住んでいる日川地区の消防団は、地域の防災訓練で、消火栓やホースの使い方の指導を実施して、それが地域の防災意識向上に繋がっています。
また、日川地区は歴史的に水害が多いこともあり、毎年行われる日川小学校児童による大川倉横結操法の披露においては、消防団の皆さんに指導をしていただいているということで、地域としてとてもありがたく思っています。
それぞれの地域においても、消防団は地域防災の先頭に立つ存在だと思います。火災や災害の現場でだけでなく、日頃の訓練や火災予防の啓発など、地域における消防団の様々な活動をとても頼もしく思っています。
◇消防団へのメッセージ
冬場の夜警や防犯診断など、地域の防火・防犯に尽力している消防団には感謝しています。
地域としても、消防団をバックアップできるよう、防災意識を高めて行きたいと思っています。
◆これからも消防団は地域の安全安心のために活動していきます―山梨市消防団長 雨宮 剛さん
現在、山梨市消防団には883人の団員が所属していて、それぞれ仕事や家庭を持ちながらも、地域の安全・安心のために活動をしています。消防団員が日々地域で活躍している姿は非常にたくましく感じます。
火災時の消火活動はもちろんのこと、大雨や台風時における水防活動、日下部警察署と連携した防犯活動、地域行事への参加、また最近では果実の盗難防止パトロールなど、消防団は地域のために非常に多くの役割を担っています。
我々消防団は「自分の地域は自分で守る」の精神のもと、市民の皆様の生命・財産を守るとともに、安全・安心な暮らしのため、これからも日々精進していきます。
市民の皆様には引き続き、消防団活動にご理解とご協力をお願いします。
問合せ:防災危機管理課消防担当
【電話】内線2447
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