30歳以上の成人の約80%が歯周病と言われており、生活習慣が発症のきっかけになることから、生活習慣病ともいわれています。歯周病の予防には、歯垢(プラーク)を取り除く歯磨きや、食生活などの生活習慣を見直すことが大切です。
■歯周病の予防
(1)定期的に歯科検診を受ける
歯垢は時間がたつと歯石となり、歯ブラシで除去することは不可能になります。毎日のセルフケアで落としきれない汚れを3か月~6か月に1回程度、歯科医院で除去し、口腔状態の確認をしていきましょう。
(2)生活習慣の改善
疲れやストレスがたまっていると、免疫機能が落ちて細菌に感染しやすくなります。歯周病菌に負けない体作りのため、規則正しい生活や十分な睡眠を心がけましょう。
(3)禁煙
タバコの煙に含まれる有害物質が、口の中の粘膜や歯肉から吸収され、歯周病リスクを高めますので、禁煙を心がけましょう。
歯周病は特定の病気と深い関係があることがわかっています。これらにより歯周病菌に対する防御機能が弱まり歯周病が進行しやすくなる場合や、逆に歯周病が全身の状態を悪化させる場合もあります。歯周病は痛みがないので放置されがちですが、この機会に自分の歯の状態を確認してみましょう。
■NEXT
来月号では、歯周病と糖尿病についてお伝えします!
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