コロナ禍を経て、人や地域とのつながりが希薄になってきた今だからこそ、改めて感じるつながりの尊さがあります。市では、令和6年度より、重層的支援体制整備事業をはじめ、つながりづくりを進めます。
つながりを大切に思い、地域で活動する方々にお話を聞きました。
あなたにとって、「つながり」とはなんですか?
■保育サポート「どんぐり」
保育サポート「どんぐり」代表 飯嶋美紀さん
保育サポートどんぐりは、地域で安心して子育てができること、こどもたちが健やかに育つ環境づくり、健康で生きがいを持って暮らせる地域づくりを目指し、1999年に活動を開始し、25周年を迎えました。県内において先駆的に活動をはじめ、地域の子育て環境を支え続けています。
◇いくつになっても子どもたちに関わりたい!
チームワークと人のつながりを大切に活動している。
子育てを軸に、健康で生きがいをもって暮らせる地域づくりを目指し
たい。いくつになっても子どもたちに関われる場に参加し、どんな時にも
楽しく暮らせるようになりたい。
今後は地域で支え合いができるように、つながりを強くしていきたい。
■老人クラブ連合会
山梨市老人クラブ連合会 会長 森屋誠啓さん
高齢期の生きがいづくりを目的に、クラブごとに運動や社会奉仕活動などを実施しています。
地域の方々が身近に顔を合わせて過ごせる場として定期的な活動が続けられています。
◇とにかく顔を合わせて話すこと!
日頃の老人クラブの活動から、みんなで集まって会話をすることが健康づくりに一番重要と感じている。
年齢を重ねると、外に出ることが億劫になり、人と会わずに内向的になってしまう人が多い。活動を通じて、自分の気持ちを楽しんで表現し、また思っていることを語れる場を持つことが生活を豊かにする上で大切だと思う。
■民生委員・児童委員
山梨市民生委員児童委員協議会 会長 荻原眞紀子さん
地域の身近な相談役として、地域の人たちの暮らしを気にかけ、必要とあらば相談機関
へつなぐ役割を担っている民生・児童委員。市内では、112人の民生委員、17人の主
任児童委員が各地域で活躍しています。
◇地域住民が仲良く暮らしていけることが大切!
三富は山間地域で離れているので情報の伝達が課題。
情報を届けるため、いきいきサロンに出前講座を活用している。情報伝達には、口コミが一番効果的。
地域全体を良くするために、自分の家だけ良ければよいのではなく、隣の家にも声を掛けて見守りながら、住みやすい地域にしていきたい。
認知症などがあっても、恥ずかしがることなく共有することで、いざという時に協力し合うことができ、暮らしやすくなると思う。
また、民生委員は行政とのつなぎ役なので、困ったときは気兼ねなく地域の民生委員に声をかけてほしい。
■地域ささえあい虹の会
NPO法人地域ささえあい虹の会 代表 塚田好子さん
住民主体の支えあい活動を実践するため、2014年4月より活動。誰でも気軽に集まれる場として「おひさま」を毎週火曜・木曜で開催しています。他にも、身の回りのちょっとした困りごとの解決のためのお手伝いサービス「スマイル」を運営しているほか、月に1回、フードパントリーとこども食堂を一体的に実施する「友だち」も開催しています。
◇ちょっと知っている関係が大事!
見ず知らずの人には話ができなくても、みんながちょっとした知り合いになることで、困りごとを相談しあえると思う。
身近な関係づくりが住みやすい地域を作ることにつながる。
今後も活動を継続し、全世代が集まれる場所にしていきたいと思う。
NPO法人地域ささえあい虹の会「スマイル」担当 長谷川すみ江さん
日々の活動のなかで、掃除やゴミ出しなど、ちょっとだけ助け
てほしいと感じている方がたくさんいると気づかされた。
互いに助け合える地域の力を強めることで、みんなが住
み慣れた場所で生活し続けられる社会を作れると思う。
趣味の活動を楽しんでいます
<この記事についてアンケートにご協力ください。>