洪水や土砂災害などの風水害は、突発的に発生する地震や火山噴火とは異なり、徐々に危険が増していく災害です。
もしもの時に自分の身を守るためには、日頃の備えと早期避難が重要です。
■大雨による災害の怖さ
気象庁から記録的短時間大雨情報が発表されるほどの大雨が降ると、浸水被害や、崖崩れ、土石流、地滑りなどの危険性が高まります。
水の力は、とても強く河川の氾濫や土石流などで人や車、時には家屋なども流されてしまいます。
大雨による災害に巻き込まれないためには、早期の避難と危険な場所を避けることが大切です。
■命に関わる!水の怖さ
◇水の怖さ(1) 歩いて逃げるのが困難
・浸水時に人が歩ける深さは膝くらいまで
水かさが増すと水圧により、歩くのが困難になります。成人男性でも水深が約50cmを超えると歩いて避難するのが困難になります。
・水深は浅くても水の流れが速いと危険
水深は浅くても、水の流れが速いと歩くのが困難になります。歩けたとしても、後ろからの水の流れに足をすくわれる可能性があります。
◇水の怖さ(2) 水圧でドアが開かない
水深50cmの時にドアにかかる圧力は100kgにもなります。その場合、外向きに開けるドアであれば開けることができなくなります。
※水深が浅くても開ける力が弱ければドアを開けることができなくなります。
■大雨による災害は早期避難が重要(避難時のポイント)
◇洪水発生時
・スニーカーで避難(長靴は×)
・浸水時に歩ける水の深さは膝の高さくらいまで(水の流れが速い時は危険)
・冠水している場所は歩かない
・下が見えないときは、傘や杖で足元を確認
・助け合えるように2人以上で行動する
・無理に車は使わない(水深30cm以上で、エンジン停止や閉じ込められるリスク)
◇土砂災害時
・土砂災害警戒区域は通らない
※土砂災害警戒区域を通らなければ避難できない場所にいる場合は、早めの避難を!
・土砂災害の前兆現象に注意!
1.崖から水がしみだしてきている
2.雨が降り続いているのに川の水位が下がる
3.沢や井戸の水が濁る
土砂災害の前兆現象がある場合は早めの避難を!
◇マイ・タイムラインを作成
・警戒レベルに応じて自分のとるべき行動を記した“マイタイムライン”を作成する
・命を守るための4つの行動
1.行政が指定した避難所への避難
2.親戚、知人宅への避難
3.ホテルや旅館への避難
4.自宅の安全な場所への避難(以下の条件が整った場合)
・浸水想定区域に入っていない
・想定の浸水の深さより居室が高い
・水がひくまでの間、水や食料、薬などの備えが十分確保できる
■大事なのは、日ごろの備え!
その(1) 家庭内での話し合い
1.避難場所、避難ルート、避難のタイミングを確認する
・避難する場所を家族で共有する。
・避難場所までの安全なルートは、ハザードマップなどで確認する。
・避難場所まで実際に歩いて危険な箇所が無いか確認する。
2.災害が発生した時、避難をする時の役割分担を決めておく
・乳幼児や高齢者の避難を支援する人
・火元を確認する人
・非常持出品を持ち出す人
・緊急連絡をする人など
※避難時は、必ず貴重品を持ち、戸締りをするようにしましょう
3.災害が発生した時、避難する時の連絡方法を確認する
・伝言メモの貼り紙(玄関先などへの貼り紙)
・災害用伝言ダイヤル(ダイヤル「171」)
・災害用伝言板(携帯電話・スマートフォン)
◆災害用伝言ダイヤル「171」
震度6以上の地震など災害発生時に利用可能
【電話】171に電話をかけ、音声案内に従い録音と再生ができます。災害用伝言ダイヤルに入力した電話番号でメッセージを共有することができるので、日ごろから入力する電話番号を決めておきましょう。
▽災害用伝言ダイヤルは、体験利用ができる日があります。
毎月1日、15日(終日)、1/1~1/3(終日)
防災週間:8/30(9:00)~9/5(17:00)
防災とボランティア週間:1/15(9:00)~1/21(17:00)
◆災害用伝言板
携帯電話・スマートフォンで利用可能
お使いのキャリアの公式メニューやスマートフォンのアプリの災害用伝言板にアクセスし、案内に従い登録と確認ができます。メッセージの確認をする際は、相手の電話番号の入力が必要です。
その(2) 備蓄品や非常持出品の用意
災害時に自宅などで使うための備蓄品と避難先へ持っていく非常持出品は、それぞれ分けて準備しておきましょう。
※備蓄用の水・食料は、定期的に使用して補充をすることで、賞味期限切れを防ぐことができます。
■災害時に情報を取得できるように
大雨による災害は早期避難が重要です。雨音で、市の防災無線が聞き取りにくい場合もあります。警報・避難指示などの情報は、市の防災アプリをご利用ください。
・防災無線の内容をアプリで聞くことができる
・日ごろから市内の土砂災害、洪水ハザードマップ、避難所情報から避難ルートを確認
・災害時には、防災リンク集から避難所・気象情報・河川・道路の情報など、必要な情報を確認
・災害用伝言ダイヤルのリンクも掲載
手順1.本紙掲載の二次元コードにアクセスして、アプリをダウンロード
手順2.アプリを開きお住いの地区を設定
防災無線・防災情報が発信されるとお持ちのスマートフォンに通知されます。(音が鳴ります。設定で変更ができます。)
市の防災無線の内容は、山梨CATV(ch101,111)でも聞くことができます。
問合せ:防災危機管理課防災危機管理担当
【電話】内線2443
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