令和6年3月に導入した、「メディくるYamanashi」は、市立牧丘病院に配車され運行を開始しています。
県内初の試みであるため、市立牧丘病院でも試行錯誤しながら取り組みを模索しています。
今回は、運行の状況や車に搭載している医療機材について紹介します。
■これまでの主な運行状況
4/26~27:能登半島地震 被災地支援
5/7:能登半島地震 被災地支援
5/30:ふらっとよりみち相談会
・三富基幹集落センター
・徳和地区多目的集会所
6/30:第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会での発表
6/13:ふらっとよりみち相談会
・日下部公民館
・加納岩公民館
6/20:ふらっとよりみち相談会
・山梨市役所
・藤ノ木団地
■インタビュー~オンライン訪問診療車を活用して より相談しやすい診療体制を
市立牧丘病院
訪問診療統括部長
古屋 聡医師
3月にオンライン診療車「メディくるYamanashi」が導入されました。市民のみなさまからナイスな名前をいただき、山梨市内と能登半島での支援活動にすでに走り回っています。普通免許でも運転ができて、長時間の運転でも疲れにくい車で、荷物も多く積めます。(能登半島では支援物資も運んでいます)
山梨市内では「ふらっとよりみち相談会」(すでに6ヶ所実施)で車の構造の説明と「望ましい使われ方」について参加された市民のみなさまに聞き取りを行っています。
今後各地域のニーズを確認しながら、実際のオンライン診療の実施について具体的なプランを提案していき、現在の医療体制の中で不自由を感じておられる高齢者・障害をもった方々などが健康についてより相談しやすく診療を受けやすい体制を整備していこうと考えています。
■車載医療機器を紹介します
遠隔地の医師ともつながり リアルタイムの診療が可能!
◇超音波エコー
超音波画像を、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に映すことができるため、場所を問わずに使用できる医療機器です。
さらに、車内で診療している画像を、リアルタイムに遠隔地の病院等と共有ができます。
◇電子聴診器
訪問診療時に、車内で測定した血圧や脈拍、呼吸、体温のデータを、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を通じてその場で遠隔の医師と共有することができる医療機器です。
リアルタイムに医師と共有することで、異常があった場合には、即座に診断を仰ぐことができます。
◇心電図付き上腕式血圧計(両手で測定できる心電図計)
血圧測定と心電図の計測を同時に行うことができます。日頃の血圧値の確認・管理に加えてまれに起こる心房細動の発見に役立ちます。
これにより早期に適切な治療をおこなうことが可能になり、脳・心血管疾患の予防につながる医療機器です。
■ふらっとよりみち相談会でのオンライン診療体験参加者の声
多くの人から 好評をいただいています!
・オンライン診療体験ができて良かった。
・「メディくる」を実際に見ることができ、気軽に相談できて良かった。
・実際に「メディくる」を体験できてよかった。
・オンライン診療車は病院に行かなくてもいい、待たなくてもいい。
・オンライン診療車の体験。病院まで行かずに診察を受けられるシステムを体験できた。
・オンライン診療が興味深かった。早く活用されると良いと思う。
・足を診て頂き、車の中で丁寧に相談に乗ってもらえた。ありがとうございました。
・地域の方と交流ができた。オンライン診療車を見ることができて良かった。
問合せ:健康増進課健康企画担当
【電話】内線1167
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