■腹式呼吸でリラクゼーション
~リラックスできる呼吸方法をご紹介~
◇腹式呼吸とは
腹式呼吸は、息を吸う際に腹部を膨らませて、横隔膜を大きく動かす呼吸方法です。胸式呼吸という横隔膜をあまり動かさないで行う浅い呼吸に比べ、一度に吸える空気の量が約2~3倍となります。横隔膜は、肋骨の下にあるドーム状の筋肉で膜状をしており、肺の周りにある筋肉や骨、横隔膜が動くことで呼吸を行っており、息を吸うと横隔膜は下がって肺も膨らみ口や鼻から空気が入って来ます。息を吐こうとすると、下がっていた横隔膜は肺と一緒に上がっていきます。
◇呼吸から得られるリラックス効果
腹式呼吸で得られるもっとも大きな効果はリラックス効果です。腹式呼吸で優位に働くのは副交感神経で、副交感神経はリラックスしているときに働きやすく、腹式呼吸によって副交感神経が優位に働くと気分が落ち着いて、リラックス効果を得ることができます。
腹式呼吸は立ったままや座ったままでもできますが、あおむけに寝た状態で膝を立てて、お腹に手を当てながら行うといいでしょう。口または鼻から大きく息を吐き出し、お腹をへこませる(横隔膜を引き上げる)その後、鼻から大きく息を吸ってお腹を膨らませる(横隔膜を引き下げる)の手順で繰り返し行います。回数は5~10回程度から自分の状態に合わせてタイミングを計りながら実施してみましょう。毎日の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
問合せ:市立甲府病院
【電話】055-244-1111
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