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令和6年度 施政方針(1)

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山梨県甲斐市 クリエイティブ・コモンズ

2月27日に開会した市議会定例会で、保坂武市長が令和6年度の施政方針を述べました。その要旨を紹介します。

平成16年に3つの町が合併して誕生した甲斐市は、本年9月、市制施行から20年という節目を迎えます。
これまで本市の歩みを力強く支えてくださった甲斐市に関わる全ての皆様に、心から感謝申し上げ、本市のさらなる発展のため、皆様としっかりと手を携えて市政運営に取り組んでいきます。
令和6年度は、平成28年度から9年間取り組んできた「第2次甲斐市総合計画」の最終年度となります。
令和7年度を始期とする「第3次甲斐市総合計画」は、本計画の総括によって得られた課題に加え、時代に即した新たな課題や目標も織り込んだ中で、知恵と工夫を凝らし計画策定に取り組みます。
令和6年度の予算編成にあたっては、政策課題の着実な推進と健全財政の堅持を基本に、市の将来像として掲げる「緑と活力あふれる生活快適都市」の実現に向け、施策の選択と集中を図りました。
歳出予算の主なものについて、「第2次甲斐市総合計画」の後期基本計画の基本目標に沿って説明します。

■教育・文化 まちづくりは人づくり生涯にわたる学びのまち
○学校教育の環境整備
学校施設の現状を見極め、財政負担の縮減や平準化を図りながら、より効率的かつ適切に整備を進めます。
学校給食費については、物価高騰による食材費の値上げに対応するため、引き続き不足分を市が負担し、保護者の経済的負担の軽減を図ります。
また、学校教育支援員等の人員配置を手厚くすることで、教員の負担軽減と子どもたち一人ひとりに対する丁寧な支援につなげます。

○生涯学習・文化活動
「甲斐市文化財保存活用地域計画」に基づき、歴史文化資産の魅力発信を進めます。
また、「甲斐・本の寺子屋」事業やブックスタート事業などを通じ、魅力ある図書館づくりや本に親しむ環境づくりに取り組みます。

○スポーツ活動の推進
市民一人1スポーツを目標に、年間を通じて各種スポーツ教室やイベントを実施し、スポーツへの参加機会の拡充を図ります。

○公の施設使用料の改定
施設を利用する人としない人の負担の公平性を確保するため、大幅な値上げとならないように配慮した上で、料金改定を行います。

▼創甲斐教育
令和6年度が「第2次創甲斐教育推進大綱」の計画最終年度となることから、計画の総括を行うとともに、学校、家庭および関係機関と緊密に連携しながら目まぐるしく変わる社会情勢を的確に捉えた「第3次創甲斐教育推進大綱」の策定に取り組みます。

■福祉・健康 健やかで心ふれあう安心に暮らせるまち
○健康保険証
マイナンバーカードと一体化されるため、12月に廃止となる健康保険証については、マイナ保険証を取得していない国民健康保険被保険者に対して、早期取得を呼びかけるとともに、資格確認書の交付等、システムの改修を含めた準備を進めていきます。

○地域福祉
「第3次甲斐市地域福祉計画」に基づき、本市に暮らす全ての人が、心豊かに暮らせるまちを目指します。
自殺防止対策としては、関係機関との連携を強化するとともに、包括的支援に取り組みます。

○障がい者福祉
「甲斐市第7期障がい福祉計画・第3期障がい児福祉計画」に基づき、地域福祉の向上に努めます。

○高齢者福祉
令和6年度を計画始期とする「第10次高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画」の基本理念である「住み慣れた地域でいつまでも笑顔で元気に安心して暮らせるまちづくり」の実現に向け、地域包括ケアシステムの進展を図ります。
高齢者の健康の保持増進と健康寿命の延伸を目的に、出張講座や戸別訪問相談を通じ、フレイルの予防強化と、糖尿病の重症化予防に取り組みます。
介護給付費については、少子高齢化が進む中で、今後も増加が見込まれることから、介護サービスの適切かつ効果的な提供を図り、介護保険制度の適正な運営に努めます。

○子育て支援
令和7年度を始期とする「第1期甲斐市こども計画」の策定に取り組み、子育て施策の強化につなげていきます。
ハード、ソフト両面で、子どもを安心して産み育てる環境づくりや子どもの貧困問題、ひとり親家庭の支援に取り組みます。
児童館の整備については、竜王東児童センターの改修工事や、児童館等の通信ネットワーク環境の整備を行うことで、児童館における子どもたちの学習環境向上に努めます。
甲斐市版ネウボラ推進事業については、女性が住みやすく、安心して子育てができるよう、きめ細かな切れ目のない子育て支援の充実を図ります。

○休日夜間の急患診療体制の確保
山梨大学医学部附属病院に開設されることになった初期救急医療センターの周知を行います。

■都市・建設・交通・防災 美しい景観と快適で安全な都市機能を築くまち
○公共交通
市民バスの今後の在り方について検討するために昨年度実施した、AIオンデマンド交通かいのりと自動運転車両の実証運行の検証結果を基に、令和7年度を始期とする「甲斐市地域公共交通計画」の策定に取り組みます。

○(仮称)篠原地区公園整備事業
整備基本コンセプト「次世代へつなぐ創造の森」の実現と、こども家庭庁が提唱する「こどもまんなか」における新たな遊び場の創出を目指し、令和8年度中の開園に向け、公園や子育て支援の中核となる体験学習施設などの工事に着手します。

○道路整備
幹線道路の整備をはじめ、市道の改良および維持管理などを行っていきます。
また、ルネサスエレクトロニクス株式会社の工場再稼働に伴う日立道路線の道路改良工事も行っていきます。

○河川改修事業
大雨により浸水被害が発生する水路の雨水対策調査に基づき、水路の新設や断面拡幅等を実施してきましたが、引き続き対策を強化していきます。

○消防・防災の充実
行政組織の見直しを行い、災害時における部局間の機動的な対応を確保します。
非常用食料や飲料水の備蓄、避難所で使用するダンボールベッドなどの備品や、資機材の購入を計画的に進めます。
また、災害時に活用するドローン操縦人材の育成に努めていきます。
消防団員の処遇改善については、報酬および出動手当の見直しを行うことで、新規団員の確保と活動意欲の向上につなげていきます。
道路冠水や内水浸水などの根本的な解消に向け、雨水対策事業を加えた甲斐市公共下水道全体計画を策定します。

○防犯対策
防犯灯の設置や青色防犯パトロールカーによる巡視などを引き続き実施します。
交通安全対策として、カーブミラーなど交通安全施設の整備を図ります。

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