■自分らしく生きられる社会のために
~学校と地域とではぐくむ男女共同参画~
6月19日、一宮中学校にて市内小中学校の先生方の研究会が開かれ、職場部会の桐原ひかる部会長が講師として招かれました。
桐原部会長は、「なぜ男女共同参画が必要なのか」「アンコンシャス・バイアス」「学校を変えると社会も変わる」「多様性社会を生きる」「私たちの取り組み」について講演。今回は、その内容を一部ですがご紹介します。
男女共同参画社会とは、「男女が共に、社会的な営み(家庭、自治会などの地域コミュニティ、会社・事業所、育成会など)に主体的に関わっている社会」のことをいいます。
昨今、学校や家庭に問題を抱えて悩み苦しむ子供は決して少なくありません。この問題をジェンダーの視点で考察すると、ジェンダーギャップから生じた教育格差、雇用格差、DV、児童虐待、セクシュアルハラスメントなどが、子供たちの育ちに大きく影を落としていることが分かります。だからジェンダーギャップをなくしたいのです。
学校でも、「男の子だから」「女の子だから」といった言葉が、自分の気持ちや考えと裏腹に思わず出てしまうことはありませんか。これは、生まれた時から私たちが学習し、刷り込まれてきた歴史や文化の中で作られてきた「男らしさ」「女らしさ」です。こうした「アンコンシャス・バイアス」に気付き、行動を変えていくために教育は大切です。そして、保護者のかたがたにも知っていただくことで、地域社会でも気付きから行動変容への機会となります。
ジェンダーは歴史的・社会的な経過で作られたもの、変えられるものです。これまでのジェンダーではひとくくりにできない多様性の社会において、よりよく生きる子供たちを育てませんか。
講演後には、少人数のグループで意見交換を行い、ジェンダーレス制服や体型を強調しないデザインの水着の導入をしたなどの話題が出されました。少しずつですが、だれもが気持ち良く学べるように学校現場でも取り組んでいることが共有され、有意義な研修会となりました。
笛ちゃん:参加された方からは、改めて学校の状況を知る機会になったという感想があったんだって!
吹ちゃん:いろいろな職場でもっと男女共同参画を知ってもらい、考えが広まっていくといいね。
男女共同参画宣言都市 笛吹市
問合せ先:市民活動支援課 市民活動支援担当
【電話】055-262-4138
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