■今月の健康コラム
ー歯周病と全身のかかわりー
◇歯周病を悪化させる要因とは
(1)細菌
歯周病の細菌は酸素が嫌いです。そのため、「歯周ポケット」という歯と歯ぐきのすき間に潜んでいます。歯周病が進行すると歯ぐきが腫れ、歯と歯ぐきとのくっつきが弱くなり、やがて歯周ポケットが形成されてしまいます。細菌がたまって歯周ポケットが深くなると、歯周病の細菌がますますすみやすくなる、という悪循環におちいってしまいます。
(2)タバコ
喫煙者は歯周病が進行しやすいことが分かっています。さらに、喫煙者に歯周病の治療をしても治りにくいことも分かっています。歯周病はあまり痛みのない病気のため気づかれにくいのですが、タバコを吸っている方では歯ぐきからの出血が生じにくく、ますます歯周病に気がつかないという状況になりやすいです。
(3)肥満
肥満の人は歯周病が進行しやすいです。多くの生活習慣病は肥満を含めた不適切な生活習慣に引き続いて起きています。
(4)糖尿病
歯周病と関連がもっとも強いとされているのが、糖尿病です。糖尿病の患者さんは歯周病が重症化しやすく、また歯周病の患者さんは糖尿病が悪化しやすいです。歯周病と糖尿病は共通事項がいくつかありますが、自覚症状があまりない病気であるということも共通している特徴のひとつです。そのため、歯周病も糖尿病もそのままにしてしまっているという場合があり、気をつける必要があります。
(5)循環器疾患
歯周病が重度の人は、その後に循環器疾患になるリスクが高くなっています。循環器疾患は、心筋梗塞や脳卒中など、命に直結する病気です。糖尿病や肥満も循環器疾患のリスク因子なので、そういった状態を介して歯周病と循環器疾患は関係が深いものと考えられています。
国民病ともいえる歯周病。その背景にはたくさんのリスク要因があります。口の中にも歯石や歯ぎしり、歯並びの悪さなど、要注意となる事項がいくつもあります。歯周病は歯をよくみがくことで予防できますが、それ以外の要因も関わっています。歯周病は生活習慣病のひとつです。歯みがきを含めた生活習慣が、歯周病につながっています。
そのため、定期的に歯科受診をし、歯の健康を保っていきましょう。
健康で長生きするための秘訣は、まずはお口の健康管理なのかもしれません。
■健康カレンダー
《健康相談》
◇すくすく相談(療育相談)
11月9日(木)午前10時~正午
生きがい健康センター
対象者:子どもの発達に心配がある方(希望者)
◇乳幼児・成人健康相談
11月10日(金)午前9時30分~11時
生きがい健康センター
11月17日(金)午前9時30分~11時
神渕コミュニティーセンター
乳幼児:身体測定、育児相談
成人:血圧測定、尿検査、体脂肪測定
保健師、管理栄養士が相談に応じます。
★個別予約制で実施しますので、希望される方は生きがい健康センター内健康福祉課健康係までご連絡ください。
◇母子健康手帳交付
予約制(所要時間1時間程度)
生きがい健康センター内健康福祉課健康係までご連絡ください。
(持ち物)
(1)妊娠届出書
(2)マイナンバーを確認できるもの(個人番号カードまたは通知カード)
(3)身分を証明できるもの(運転免許証または保険証等)
(4)印鑑
(5)妊婦名義の通帳またはキャッシュカード
《教室》
◇救命教室
10月26日(木)午前10時~11時45分
木の国七宗コミュニティーセンター
対象者:乳幼児
◇かみかみ教室
11月15日(水)午前10時~午後1時
生きがい健康センター
対象者:R2.4.2~R3.4.1生
◎ご不明な点は、下記までお問い合わせください。
問い合わせ:七宗町役場健康福祉課健康係(生きがい健康センター内)
【電話】48-1112【FAX】48-1360
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