新型コロナウイルス感染症の流行で感染予防対策が徹底されたことにより、インフルエンザやノロウイルスなど、毎年決まった時期に発症数増加がみられる感染症の流行は、おさえられてきました。しかしながら、これらの感染症は、徐々に季節性の流行が認められてきています。
感染症は、病原体、感染経路、感染する可能性のある対象の状態の3つの要因が揃うことで発生します。そのため、このうち1つでも要因が揃わなければ、感染症発生を防止することができるのです。
これから、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行後初めての冬が訪れます。冬は、多くの感染症が流行しやすい時期です。改めて感染予防対策を振り返り、感染症に負けない生活習慣を心がけましょう。
■病原体の排除
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症、ほとんどの風邪の病原体は、ウイルスです。ウイルスは、低い気温や乾燥している環境で生存しやすいと考えられています。
ウイルス自体への対応は難しいですが、その特徴を知り、その他2つの要因を生じさせない感染予防対策に繋げましょう。
■感染経路の遮断
感染経路は主に3種類あります。感染経路を意識した感染予防対策をとりましょう。
[感染予防対策と主に防止できる感染経路]
[感染経路の種類]
(1)飛沫感染…くしゃみ、せき、会話などの際に飛び出すウイルスを含む飛沫を吸い込む
(2)エアロゾル感染…屋内外にかかわらず人が集まる密な場所で、運動・叫ぶ・歌うなどで長時間空気中に浮かんでいるエアロゾルを吸い込む
(3)接触感染…ウイルスがついた机やドアノブなどに触れた指で目・鼻・口を触る
■対象の健康管理
適切な感染予防対策に加え、睡眠・食事・運動を中心とした規則正しい生活習慣を送りましょう。感染症は誰でも感染する可能性がありますが、高齢の方や小さな子どもは、感染・重症化リスクが高いとされています。家庭内感染を防ぐためにも、家族みんなで生活習慣を見直してみましょう。
また、ワクチン接種も発症予防と重症化防止に有効とされています。ワクチンの予防効果が期待される時期は、ワクチン接種後およそ2週間から半年程度と考えられています。早期のワクチン接種をご検討ください。
◇インフルエンザワクチン
・65歳以上の方に接種費用の助成を行っています。本誌の掲載(12ページ)と全戸配布をしていますので、詳細はそちらをご覧ください。
・今年度から生後6か月~中学3年生までの方に費用助成を開始しています。広報ひちそう9月号の掲載と対象者に案内配布をしていますので、詳細はそちらをご覧ください。
◇新型コロナウイルスワクチン
・対象者の方に順次案内を送付していますので、ご確認ください。
問い合わせ:七宗町役場健康福祉課健康係(生きがい健康センター内)
【電話】48-1112
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