■[質問]健康寿命延伸プランについて
堀部勝広 議員
超高齢化社会は確実に進んでいることを踏まえた上で、適切な策を講じ、悲観的に捉えることなく、長寿本来の喜びが享受できることを目指すべきだと考えます。
こう考えるきっかけになったのは、さきに開催されました生涯学習まつりで体験させていただいた真向法を楽しんでいる皆さんの姿でした。日頃からのトレーニングや健康意識の高まりが、けがの防止や健康維持につながるのだと感じました。
また、進む超高齢化社会の中、生活の質や社会保障制度を維持していくには、健康寿命の延伸が重要であることは自明のことです。
そこで質問です。
1つ目に、健康寿命の延伸を実現するためには、町民の健康状態を把握し、傾向を分析し、予防を促すことが必要と考えますが、そうした策はありますか。
2つ目は、日頃から適切な運動を行うことはとても大切なことだと思いますが、その促進を図っている策はありますか。
■[答弁]
健康福祉課長 杉本泰幸
本町の健康寿命延伸の施策の基本となる、七宗町健康増進計画につきまして、昨年度末に本年度より6年間の計画(第4期)を策定しました。この計画の方針につきましては、当初から健康寿命の延伸を掲げており、日常的、継続的な医療・介護に依存しないで健康で生活出来る期間を長くすることを目的に、事業を実施しております。
まず1つ目の町民の健康状態を把握し、傾向を分析して予防を促す施策についてですが、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施に関する基本的な方針に基づき、令和5年度から健診結果、医療費データ、要介護認定データなどを活用し、健康課題の分析を行い、結果を基に疾患を発症しやすい高リスクの個人を対象に行動変容を促す(ハイリスクアプローチ)支援や、通い場など集団への積極的な関与を行い全体的なリスクを下げる(ポピュレーションアプローチ)を行い、高齢者の特性に合わせた予防対策を実施しております。
2つ目の日頃からの適切な運動を促進する施策については、1つ目の質問で答弁させていただいた、通い場等へのポピュレーションアプローチや、福寿会が実施している健康の為の各種活動の支援、介護保険事業では、健康運動指導士による「運動教室」、歯科衛生士による「口腔教室」の実施など、参加者が、健康状態や生活習慣等を気軽に相談できる機会を設けております。また、各地区で実施されているサロン活動において、要請があれば、保健師や管理栄養士を派遣し、健康や栄養相談などを実施しております。
高齢化社会の中、町民一人ひとりが健康な状態で長寿出来ることを願い各種の施策を実施していきたいと考えております。
■[再質問]
堀部勝広 議員
夢を語らい、喜びを感じる生活の中に、生きがいのある健康的な生活があるのだと思います。喜びは様々です。
にぎわいを求めるときもあれば、1人の時間を楽しむときもあります。
七宗にはそれらを満たす、すばらしい健康的な生活がたくさんあります。
豊かな自然の中、田畑を耕し汗を流したり、狩猟や渓流釣りを楽しみ、その場で調理しみんなで食べたり、満天の星空や壮大な飛水峡を眺め歩いたり、神秘の森に勇壮なたたずまいの神渕神社の格式ある祭典であったり、みんなでつないだホースから夜空に向かって飛び出す放水が見事な消防団の訓練など、挙げたら切りがありません。
こうしたすばらしい健康的な生活があるのですから、町民と一緒になって、七宗の健康的な暮らしをテーマに紹介動画を制作し、その過程を通じて健康意識や知識の高まりを生み出し、健康寿命日本一のまちを目指してみたいのですが、いかがでしょうか。
■[答弁]
町長 加納福明
先ほどは、健康福祉課長より身体的な健康について答弁させていただきましたが、健康の定義につきましては肉体的、精神的、社会的にすべて満たされた状態とされています。その一つである社会的な面においても、行政の各種政策や事業計画について、住民参画推進に取り組んでいる状況でありますので、そういった活動を通じての社会との繋がりなど、充実感を得ていただきたいと考えております。
質問にあるように、七宗町で生活を営む中で、病気にかかることなく、農作業や自然を相手にした趣味・スポーツなど、身体を動かすことにより、精神的に満たされ健康を感じながら、充実した生活を送れることは、人生にとって素晴らしい悦びだと思います。感じ方は人それぞれであり、個々の求める健康のため、自然豊かな本町で生活を送る中で、自分にあった生活スタイルを見いだしていただき、健康に満ちた生活が営なまれることを望んでおります。
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