朝晩がめっきり寒くなり、本格的な冬の足音が聞こえてくる時季になりました。これからの季節は、暖房器具の使用に加えて、空気が大変乾燥する季節でもあり、火災が起こりやすくなる季節です。
町においても、11月9日から15日にかけて「火を消して不安を消してつなぐ未来」という全国統一防火標語を合言葉に、秋の火災予防運動を実施したところであり、みなさまの心の中にも火災予防についての意識が強く芽生えていることと思います。しかし、長い冬はこれからが本番です。そこで今回のシリーズ防災安全では、火災を引き起こさないために気をつけたいことについてお話しします。
気をつけるべきものとして最初に思い浮かぶのは、直接火を使用する石油ストーブや、コンロなどではないでしょうか。石油ストーブに限らず電気ストーブでも同様のことですが、ストーブの近くに物を置かない、就寝時には必ず火を消す、コンロを使用する時は目を離さないといった基本的なことがとても重要となります。普段から気をつけていることとは思いますが、今一度注意しましょう。
また、洗濯物を早く乾かそうとして、ストーブの近くや真上に干していることはありませんか。万が一洗濯物がストーブの上に落下した場合、火災につながる恐れがありますので、必ず少し距離を離して干すようにしてください。なお、意外と盲点になりやすいですが、カーテンに引火して火災となることもよくあります。ストーブを使用する際は、洗濯物だけではなくカーテンからも離して使用するようにしましょう。
次に気をつけたい場所がコンセントまわりです。電化製品の多い昨今、コンセントは差したままという方も少なくないと思いますが、電源プラグとの接続部分に埃が溜まっていませんか。コンセント部分と電源プラグのわずかな隙間に溜まった埃に湿気が加わり、そこから火花が発生する「トラッキング現象」による火災も多いです。年末には大掃除するからと見て見ぬふりをせず、思い立ったが吉日という言葉もありますので早速確認してみてください。また、メーカーにもよりますが、一般的に電源タップの寿命は「約5年」といわれています。まだ使えるからと使用し続けることは、物を大切にするという観点からはもちろん大事ですが、不具合を起こして火災に繋がってしまったら元も子もありません。最近は、埃が入らないよう蓋のついている電源タップも販売されていますので、古いものを使用している方は買い替えも検討してみてください。
火災はすべてを奪い去っていく大変恐ろしいものです。昨日までそこにあった家や当たり前の生活が、一瞬にして灰になってしまいます。そのような悲しい火災を引き起こさないよう、今一度火の元に注意して生活するようにしましょう。
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