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No.140 シリーズ 防災安全 火災に備えて (ガス編)

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岐阜県八百津町

今年度のシリーズ防災安全では、火災予防を啓発するため、「電気」や「消火器」についてご紹介してきましたが、今月はもう一つの身近な火災の原因である「ガス」についてご紹介します。
ガスといえばガスコンロのように直接火を使用する物が多く、火災に繋がりやすいというイメージがあると思います。ガス機器の周辺に燃えやすい物を置かない、火を使用中は傍を離れないなどの、基本的なことはみなさまもご存じのことと思います。では、少し状況を変えて、地震や台風接近時などに、ご自宅から避難する場合を想像してみてください。
以前は、ガスの使用中に地震が発生した場合は、火が他に燃え移らないよう速やかにガス機器のスイッチを切ることが推奨されていました。しかし、昨今のガス機器やガスメーターは、「ガスの使用中に一定以上の揺れを感知」すると、自動的に機器のスイッチを切り、ガスの供給を遮断する機能を持っている物が多くなりました。つまり、揺れている最中に慌ててスイッチを切り、ガスの元栓を閉める必要はありません。地震の揺れがおさまり、自分自身の身の安全を確保してから、ガス機器のスイッチや元栓、ガスメーターバルブなどを閉めれば大丈夫です。
また、ガス機器やガスの元栓がある台所は、包丁などの刃物や、地震の際に落下して割れた食器類など危険な物が落ちている可能性が高いです。そのため、揺れがおさまったからといって慌てず、靴やスリッパなどを履いてから行くようにしましょう。
地震の揺れを感知してガスの供給が遮断されるのなら、わざわざガスの元栓を閉める必要がないのではと思う方もいるでしょう。しかしこの機能は、「ガスの使用中に一定以上の揺れを感知した場合」にしか作動せず、ガスを使用していない時に揺れを感知しても、遮断は行われません。そのため、そのまま避難してしまうと、避難後の余震で配管が損傷したり、配管がガス機器から外れたりすることでガスが漏れてしまい、火災に繋がる可能性があります。また、遮断機能が働いていたとしても、その後の余震などによって不具合が発生し、遮断機能が正常に働かなくなる可能性も否定できません。
地震や豪雨災害などにより避難する際は、慌てる必要はありません。「自分の身の安全を確保してからガスの元栓などを閉めて避難する」ことを忘れないでください。
地震などの自然災害はいつ発生してもおかしくありません。もしもの時に備えて、ご自宅内のガスの元栓や、ガスメーターバルブ、ガスボンベのバルブの場所や閉め方を確認しておくようにしましょう。

問い合わせ:防災安全室
(内線2232)

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