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自治体の皆さまへ

No.134 シリーズ 防災安全 続・地震への備えできていますか?

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岐阜県八百津町

日に日に暖かくなり、まもなく春という時期になりましたね。前回のシリーズ防災安全では、元日に発生した「令和6年能登半島地震」に関連した内容として、地震に対する備えについてご紹介しました。今回も引き続き、地震をはじめとした災害に対する備えについてご紹介します。
突然ですが、みなさまは「ローリングストック」という言葉をご存じですか。簡単に説明すると、普段から少し多めに食材や日用品などを購入してストックし、日常生活で使用した分を買い足していくことで、常に一定量の備蓄を確保しつつ、古くなりつつある食材を更新していく方法です。重要な点は次の二つです。
(1)消費する際に古いものから使用すること
(2)使用した分は必ず補充すること
食材については、有事の際には最低でも3日分×家族の人数分の食材の備蓄が望ましいとされていますので、目安にしてみてください。
ここで一つ注意していただきたいのが、「備蓄=非常食」という考えを捨てるということです。単純に備蓄するだけなら賞味期限の長い非常食が有利ですが、ローリングストックで重要なのは、日常で消費できるものを回転させることです。日常的に使用する食材でローリングストックを行うことで、賞味期限切れで無駄にすることを防ぐだけでなく、補充する場合も近所やインターネットなどで手軽に購入することができます。
そして最大の利点は、有事の際に普段から食べ慣れたものを食べられることです。災害などが発生した場合、慣れない環境により、多くの方の食欲が落ちることが想定されます。そのような場合、非常食だと喉を通らなくても、普段から食べ慣れている味なら大丈夫ということもあるでしょうから、可能な限り、普段から使用しているもので行うようにしましょう。
食品に限ったことになりますが、選ぶポイントとしては次の五つです。
(1)普段の食卓で使えるもの
(2)常温保存ができるもの
(3)調理が不要または最低限であるもの
(4)自分が好きなものやおいしいと思えるもの
(5)主食、肉、魚、野菜、果物、お菓子、飲料などのようにざっくりカテゴリー分けする
一見難しそうに見えるかもしれませんが、そんなことはありません。例えば、おかずが少し物足りない時に簡単に一品追加できるように、レトルト食品を常備している方も多いでしょうが、実はそれは先ほどのポイントのほとんどを満たした食材ではないでしょうか。このように、普段利用しているものからローリングストックは始めることができます。難しそうと身構えるのではなく、なんとなくでもいいから始めてみることが防災への第一歩です。いきなりすべてを揃えようとせず、まずは主食を1日分などのように、自分のペースで少しずつできることを広げていくようにしましょう。

問い合わせ:防災安全室
(内線2232)

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