◆特別会計
特別会計は、特定の事業を行う会計です。各務原市では、国民健康保険事業と介護保険事業、後期高齢者医療事業で、収支や資金管理などを一般会計と区別しています。
令和4年度の各会計の決算は、下表のとおりです。
◇特別会計の決算状況
◆企業会計
企業会計は、独立採算により特定の事業を経理する会計です。市では、水道事業と下水道事業があり、それぞれの決算は次のとおりです。
・水道事業
令和4年度収益的収支状況(消費税抜き)は、水道事業収益が25億9304万円、水道事業費用は21億9098万円となりました。
この結果、当年度純利益は4億206万円です。このうち処分可能な1億7000万円は、減債積立金として、翌年度の企業債償還金の財源に充てることにしています。
・下水道事業
令和4年度の収益的収支状況(消費税抜き)は、下水道事業収益が26億9787万円、下水道事業費用が26億9787万円となりました。
この結果、当年度純損益はありませんが、下水道使用料だけでは不足する財源を一般会計からの繰入金で補てんしているため、地方公営企業の原則である独立採算が今後の課題です。
◇水道の決算状況(税込)
◇下水道事業の決算状況(税込)
◆将来に備える「基金」
基金は、市の貯金にあたります。「財政調整基金」は、突発的な災害などに備える基金、「減債基金」は、市債の償還の増加に備える基金です。このほか、特定の施設整備などを目的とした基金があります。市では、将来にわたり安定した質の高い行政サービスを提供するため、計画的に基金を積み立てています。
◇基金残高の推移
◆実質的な「借金」の減少
市債は、市の借金にあたります。将来に過度な負担を残さないよう、償還金の一部または全部について、国の支援がある有利な市債に限り、借り入れています。
令和4年度の市債現在高は、前年度から約28億円減少しました。平成22年度以降、年々減少しています。
◇市債残高の推移
◆数値で見る「市の健全度」
地方公共団体の財政健全化に資することを目的とした「地方公共団体財政健全化法」に基づき算定された市の数値は、下表のとおりです。
「実質公債費比率」は、収入のうち借金の返済に充てている割合を示す指標です。数値が小さいほど良好であり、令和4年度は5.6%でした。早期の健全化が求められる基準「早期健全化基準」の25%を大きく下回っています。
その他の3つの指標は、実質的な赤字がないなどの理由で算定されていません。引き続き、健全な財政運営を行っていきます。
◇市の財政健全化判断比率
○もっと詳しく知りたい方は…
市の財政事情は、市ウェブサイト(本紙QRコード)でも見ることができます。また、市の決算について分かりやすくまとめた「見てみよう 各務原市の決算状況(※)」を、市民サービスセンターなどで配布しています。ぜひ、ご活用ください。
※総務省が定めたルールで算出した、普通会計決算に基づいた決算額を掲載しており、本紙の決算額とは異なります。
詳細:財政課
【電話】058-383-1132
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