空き家を活用しませんか?

1／24

近年、少子高齢化による人口構造の変化などにより、市内の空き家は増加しています。空き家の適切な管理は法律で定められた責務であり、放置すると、景観の悪化や健康被害の誘発といった地域への悪影響もあります。
一方で空き家は、地域で活用可能な住宅資源として考えることもできます。最近では、自分好みにDIYして、「自分らしい暮らし」を実現している方もいます。皆さんも空き家の活用について考えませんか?

空き家を適切に管理しないまま放置し、建物の倒壊や、瓦の落下などにより、周囲の家屋や通行人に被害を与えた場合、所有者などは、損害賠償責任を負うことがあります。また、ごみの不法投棄や、周囲の景観や衛生環境の悪化、放火などによる火災の発生など、地域環境の悪化につながることも懸念されます。

■空き家を減らすために
昨年12月、空き家の適切な管理を促すため「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」が施行。これにより、窓や壁が破損しているなどの状態で空き家を放置すると、固定資産税の軽減措置が受けられなくなることがあります。
また、市では、空き家を「負の遺産」ではなく「地域資源」として活用する「空家バンク事業」や、「DIY型空き家リノベーション事業」を実施。空き家の活用を促進することで、安全で住みよいまちの実現につなげています。このほか、空き家の活用や解体、相続の相談に応じる「空き家無料相談会」も実施。適切な管理がされない空き家発生の予防に取り組んでいます。

■空き家の活用をサポート
◆空家バンク
・そのまま住むのはちょっと不安
◇〔New〕空家バンク登録物件　改修補助
最大50万円(工事費の1/2)
対象：空家バンク登録物件の購入者で、次の全てを満たす方
・契約日から1年以内である
・補助金交付日から3年以上居住する意思がある　など
補助対象経費：物件の改修に必要な経費(外構・車庫・倉庫などの改修に係る経費、家電製品などの物品の購入や設置に係る経費などを除く)
補助額：工事費の1/2(上限50万円。条件によって、補助金の上限が異なる場合があります)
備考：詳細は市ウェブサイト(本紙QRコード)参照

◆DIY型空き家リノベーション
・自分にDIYができるかな?
◇各分野の専門家がリノベーションを支援
不動産事業者・工務店などと行政、大学、金融機関などが連携し、さまざなまサポート体制を整えています。
・建築設計事務所、工務店、不動産事業者などからなる専門家チームを組織し、契約やDIYの方法の相談体制を構築
・建築系学科のある大学からのリノベーション案の提案
・市内に支店のある金融機関による改装資金の融資など

■空家バンクとDIY型空き家リノベーション
空家バンク事業とDIY型空き家リノベーション事業は、物件の所有者と、空き家の活用に興味がある方との橋渡しを行う事業です。両事業とも、空き家の所有者が市に物件登録を申請し、市ウェブサイトに掲載。空き家の利用希望者は、条件にあった物件について、利用を申し込むことができます。
空家バンクでは、賃貸借だけでなく、物件を売却・購入することもできます。DIY型空き家リノベーションは賃貸借のみで、貸主は現状のまま貸し出すことができ、借主は現状回復の義務を負わないことが特徴です。自分のライフスタイルに合うようにDIYすることができます。また、市では、空き家の活用に不安のある方のために上記のサポートを用意しています。
備考：
・現地調査の結果や、権利関係などで登録できない場合があります
・DIY型空き家リノベーションについて、建物根幹部分の修繕費用は貸主の負担となります
・両事業の登録物件や利用方法、注意事項などの詳細は、市ウェブサイト(本紙QRコード)からご確認ください

詳細：
空家バンク…まちづくり推進課【電話】058-383-1997
DIY型空き家リノベーション…建築指導課【電話】058-383-7218

■空き家無料相談会
不動産や建築、法律の専門家による無料の相談会を開催します。今年度から相続によって不動産を取得した場合、登記が義務付けられました。この機会に、法律の専門家などに、空き家について相談しませんか。
日時：
・5月26日(日)
・28日(火)
いずれも午前9時～正午
場所：産業文化センター8階　第2特別会議室(那加桜町2)
定員：6組(申込順)

申込と詳細：5月7日午前9時～23日までに、まちづくり推進課
【電話】058-383-1997