■高血圧と減塩
厚生労働省が推奨している、1日あたりの食塩摂取量の目標量は、成人男性…7・5g未満、成人女性…6・5g未満です。しかし、実際の摂取量は目標量を大きく超えています(下図参照)。
〔1日あたりの食塩摂取量〕(令和元年 国民栄養・健康調査)
◇高血圧の原因と影響
私たちの体には、体内の環境を一定に保とうとする性質があり、血液中の塩分濃度は、0・9%に維持されています。
食塩を取り過ぎると、一時的に血中の塩分濃度が上がってしまうため、塩分濃度を下げるために、血液中の水分を増やします。そうすると、血液の量が増え、血管の内壁に普段以上の圧がかかり、血圧が高くなります。
その状態が続くと、血管の内壁は、その圧に耐えようとして硬くなり、傷つきやすくなります。さらに、血栓や詰まりにつながり、血液を全身に送る心臓や、塩分を体外に排出する腎臓にも悪影響があります。
若いうちは血管もしなやかですが、幼少期からの積み重ねも血管の硬化に影響します。幼少期から減塩の習慣を身につけておくことが、将来の血管の健康につながります。高血圧の有無や世代に関わらず、ご家族一緒に、減塩に取り組むことが大切です。
◇減塩のススメ
高血圧の人だけでなく、すべての人が、下記のような取り組みで、減塩を意識しましょう。
・食品に含まれる塩分量を知りましょう
・野菜をしっかり食べましょう
・麺類の汁は残しましょう
・料理するときは、調味料を量りましょう
・減塩調味料や減塩商品を選びましょう
詳細:健康管理課
【電話】058-383-7570
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