■ひしゃく
水などの液体をくむ道具で、古くは「瓠(ひさご)(ひょうたん)」を半分に割って作られました。「ひしゃく」という名前も「ひさご」がなまったものだともいわれます。
水道がない時代には、どの家でも台所などに水がめや水おけなどを置いて、水をためておいて必要な時に必要な量だけをくみだして使いました。その時使われたのがひしゃくでした。ひしゃくは、水がめの木のふたの上に置かれ、いつでも使えるようになっていました。
ひしゃくは、木や竹、後には、アルミやプラスチックなどで作られました。日常生活で必要な水を分配する道具として大切なものでしたが、水だけでなく、湯や油を分配する道具として使われることもありました。
今日では、神社などにお参りをする前に、手や口などを清めるための水をくむのに使われたり、真夏に打ち水をしたり、墓参りに手桶の水を墓石にかける時に使うこともあります。
■坂祝町郷土資料館は、現在移設準備のため休館しています。令和六年度には小学校体育館一階に新しくオープンします。
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