令和6年1月1日、多くの家庭で帰省による家族との再会やお正月の団らんの時間帯であった16時10分に、能登地方を震源とする最大震度7の大地震が発生しました。
能登半島地方を中心に多くの建物が倒壊、土砂災害、津波、大規模火災などにより死者は200人を超えるなど、甚大な被害が発生しました。土砂崩れや道路の損壊、断水など日を追うごとに被害の大きさが明らかになっています。
また、寒さが厳しい中、被災地では未だに多くの方たちが避難所での生活を余儀なくされ、不自由な生活を送っています。
富加町では、石川県内の被災地の早期復旧を支援するため、岐阜県からの要請に基づき、1月15日から順次石川県輪島市での避難所運営を支援する町職員を派遣しています。
また、地震によって被害を受けた家屋の調査を行うため石川県中能登町へ、住家被害調査や罹災証明の発行業務を行う職員を派遣し、現地自治体職員の支援を行いました。
今後も支援が必要とされる被災地の求めに応じ、被災者の皆さんを救うための支援を行っていきます。
■支援を開始
災害はいつ起こるか分かりません。富加町内でも地震の他、土砂災害や豪雨による浸水被害が危惧されます。今一度各ご家庭で、非常持出袋の見直しやハザードマップの確認をして、自分が住んでいる地域での避難場所や避難方法を確認・相談しておきましょう。
問合せ:総務課総務係
【電話】54-2111
■派遣職員の体験談
▽石川県輪島市で避難所運営を支援
産業環境課 主事 林瑛士朗
輪島市の小学校で避難所運営の支援に携わり、主に物資の搬入や炊き出しの配膳などを手伝いました。輪島市内は見渡す限りの建物が倒壊し道路を塞ぎ、想像を絶する悲惨さに大きなショックを受けました。また、幹線道路がいたる所で大渋滞しており、宿泊地から現地まで往復7時間を要しました。
輪島市職員の方は、自らも被災している立場でありながら、24時間体制で避難所の運営を行っているのが現状です。少しでも被災地職員の負担を減らすためにも、今後も職員派遣を継続する必要性を強く感じました。
▽石川県中能登町で罹災証明の発行に係る住家被害調査業務
住民課 係長 吉田千春
中能登町で、住家の被害状況に応じて、全壊、大規模半壊などの判定を行う住家被害調査業務を行いました。被災者の方の生活再建のため調査は急がれるものですが、被災した対象住家が多く、途方に暮れそうになるものでした。また、中能登町職員も被災した立場で休みなく働き疲弊していることから、長期に亘り支援が必要だと感じました。
現地では、雨の日が多く、落ちた瓦やガラスを避けながらの調査でしたが、自分だけでなく派遣された職員は、1件でも多く調査をしなければという気持ちで活動していました。
▽石川県中能登町で罹災証明書の受付業務
企画課 係長 石井秀樹
4日間、中能登町役場で罹災証明書の交付申請書等を受付する業務を行いました。申請に来られる被災者の方の中には、住んでいる家の安全性について心配されている方や、今後の生活をどうしていったらよいのか、家財等の被害への公的支援が受けられるのかなど様々な悩みを口にする方が多くいらっしゃいました。災害時には、福祉や建築など幅広に相談をできる窓口の重要性を感じました。
▽石川県中能登町で罹災証明書の受付業務
住民課 主事 奥村颯太
中能登町で主に罹災証明の受付を行いました。地震発生から1ヵ月経っていることもあり、申請は徐々に少なくなってきていましたが、二次調査を求める住民が増えている状況です。
申請を受け付ける際の被害の状況を語る住民の姿を見て、少しでも力になりたいと強く感じました。
このような状況下でも、派遣された私たちに感謝を述べる住民の方が多く、被災者の方を勇気づけるつもりが、こちらが勇気をもらいました。
■義援金の受付について
受付場所:
・富加町役場
・富加町社会福祉協議会
・ふれあいサロンどうだん
・道の駅 半布里の郷 とみか
受付期間:1月5日(金)~当面の間
問合せ:福祉保健課福祉係
【電話】54-2183
■とみかメール・LINE
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