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自治体の皆さまへ

令和6年度 当初予算(4)

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岐阜県川辺町

◆公営企業会計Q and A
Q 「水道事業や事業の会計」は「町の会計」と一緒じゃないの?
A 町の会計は、税金や国の補助金など限られた収入から、行政サービスを提供する会計です。
水道事業や下水道事業の会計は、皆さまに提供したサービスにより得た使用料金の収入を主な財源とする会計です。「公営企業会計」といい「独立採算の原則」により経理されています。

Q 「独立採算」って何?
A 町の会計からの支援に頼ることなく、水道料金や下水道使用料など自主財源で経営を行うことです。公営企業は町の財布とは別の財布で事業を行っています。

Q 「収益的収支」と「資本的収支」って何?
A 収益的収支は、営業活動による収支です。水道事業でいえば、契約者(水道利用者)の皆さまに水道水を供給し、料金収入を得るという事業活動に伴う収支です。
資本的収支は、営業活動に必要となる施設の整備にかかる収支です。水道事業でいえば、水道管の更新や耐震化などの工事に伴う収支です。

Q 令和6年度の水道事業の収益的収支は赤字になっているけど大丈夫?
A 現在の状況(赤字)が続くと、いずれ経営は破綻してしまいます。そうならないよう、経営戦略を策定し、健全な事業運営の継続を図っています。
経営戦略については、川辺町ホームページに掲載しています。
ホームページ【URL】https://www.kawabe-gifu.jp

Q 資本的収支の収入にある「補てん財源」って何?
A 資本的収支の赤字分に補てんされる財源のことです。補てん財源の1つに、会計上に存在するだけで、実際には減っていないお金と実際には増えていないお金を整理することで発生する「損益勘定留保資金」があります。

Q 「実際には減っていないお金」と「実際には増えていないお金」って何?
A 「減価償却費」が、実際には減っていないお金にあたります。
「長期前受金戻入」が、実際には増えていないお金にあたります。
どちらも、会計上の収支として計上するだけで、実際に現金の動きはありません。

Q 「減価償却費」、「長期前受金戻入」、「損益勘定留保資金」って何?
A 減価償却費は、固定資産の購入時に必要となったお金を使用できる年数(耐用年数)で割った額です。
例えば、200万円の軽自動車を1台、現金で購入したとします。
車は「固定資産」として財産になりますが、200万円としての価値が永遠に保たれるわけではありません。使えば使うほど劣化し、価値は下がっていきます。軽自動車の耐用年数は4年とされているため、毎年50万円ずつ使った(価値が下がった)として、会計上の支出(費用)に計上されます。

・耐用年数が4年の軽自動車を200万円で購入した場合
200万円÷4年=50万円/年
減価償却費用等:購入費用÷耐用年数です。

長期前受金戻入は、受け取った補助金等をその耐用年数で割った金額です。
例えば、先ほどの200万円の軽自動車を購入するとき、国から40万円の補助金がもらえたとします。
補助金の対象である軽自動車の資産価値は、耐用年数である4年後まで及ぶことから、40万円の補助金についても、毎年10万円ずつ耐用年数と同じ年をかけて収入(収益)があったとして、会計上の収入(収益)に計上します。

・上例200万円の軽自動車を買うのに40万円の補助金を受けた場合
40万円÷4年=10万円/年
長期前受戻入会金:受け取ったお金÷耐用年数
※詳細は本紙をご覧ください。

損益勘定留保資金は、「減価償却費」と「長期前受金戻入」を整理することにより、会計には計上されているが、実際に現金が動いているわけではなく、留まっている資金です。
上記の軽自動車を例で考えると、減価償却費50万円は実は減っていないため、留まっています。長期前受金戻入10万円は実は増えていないため、差し引く必要があります。このため、減価償却費(50万円)から長期前受金戻入(10万円)を差し引いた40万円は、実際は留まっていることになります。

問い合わせ:上下水道課(担当 小川)
【電話︎】53-2621

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